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みどころ・試合内容 / 2013年12月2日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

8連続KO防衛の王者 VS 地元NY期待の強打者
序盤からスリリングな打撃戦は必至

スター選手が揃ったミドル級で、いまや最強の評価を受けているゴロフキンがスティーブンスを相手に9度目の防衛戦に臨む。圧倒的な強さを見せつけているゴロフキンが史上4位タイとなる9連続KO防衛を果たすのか。それとも伏兵スティーブンスが主役の座を奪い取るのか。

ゴロフキンは04年アテネ五輪ミドル級で銀メダルを獲得後、06年にプロ転向。4年後の10年8月にはWBA暫定世界ミドル級王座を獲得した。その後、正王者に昇格し、昨年5月には変則サウスポーの淵上誠(八王子中屋)の挑戦を3回TKOで一蹴。米国初上陸となった次戦ではグルツェゴルツ・プロクサ(ポーランド)を5回TKOで撃退した。今年に入ってからはさらに加速。1月、3月、6月と矢継ぎ早に防衛戦をこなし、元WBA暫定世界S・ウェルター級王者の石田順裕(グリーンツダ)をはじめ3人の挑戦者をまったく寄せつけずに7回、3回、3回で退けた。重厚な圧力をかけながら距離を詰め、硬質感のある左右を浴びせて捻じ伏せてしまうタイプだが、見逃せないのは「いつの間にかロープやコーナーに追い込まれていた」(淵上)「プレッシャーのかけ方が最高に巧い」
(石田)という点だ。これは「よりプロ的な攻撃ボクシングに改良した」というアベル・サンチェス・トレーナーの証言とも一致する。
加えてタイムリーなカウンターも打てるのだから強いわけだ。こうしてデビューから7年で積み上げた勝利は27、そのうちKOは24を数える。目下14連続KO中という手のつけられない強さを誇る。KO率は約89パーセント。これはクリチコ兄弟やエイドリアン・ブローナー(アメリカ)、内山高志(ワタナベ)らを抑えて現役の全世界王者のなかで最高率である。

そんな無敵の王者に挑むスティーブンスは、今回の試合の開催地ニューヨーク在住の強打者だ。04年9月にプロデビューした28歳で、戦績は28戦25勝(18KO)3敗。今年8月の元世界ランカー、サウル・ローマン(メキシコ)との試合では連打でダウンを奪ったあとに左フック一発でキャンバスに沈めている。身長は170センチとミドル級にしては小柄だが、分厚い上体を利して積極的に接近して中近距離で左右の強打を振り抜くタイプといえる。小細工をしない勇敢な好戦派だ。オッズは10対1で王者有利と出ているが、スティーブンスは「みんなが『ゴロフキンは強い』というが、俺みたいなパンチャーと対戦したことはないだろう。世間をアッといわせてみせるよ」と威勢がいい。

ともに好戦派ということでKO決着が約束されたカードといっていいだろう。いつものようにゴロフキンが早い時点で相手に圧力をかけるかたちに持ち込むようだと、中盤を待たずに防衛の可能性が高くなりそうだ。その一方、スティーブンスが序盤で主導権を奪い、王者を後退させる展開に持ち込むと面白くなる。スーパーマンを無力化させるという「kryptonite(クリプトナイト)」の異名を持つ挑戦者がどこまで食い下がれるか。

 


Written by ボクシングライター原功



  • みどころ

29戦全勝の昇竜王者 VS 大物食いの「キング」
クィリンのスピードと強打に注目

29戦全勝(21KO)の王者クィリンに、「キング」の異名を持つ好戦派ロサドが挑む。こちらもKO決着が濃厚だ。

クィリンは父親がキューバ人ということで、同国が生んだ偉大な世界王者の名を拝借して「キッド・チョコレート」のニックネームを冠している。力量も大先輩に迫りつつある。特に昨年10月の戴冠試合は圧巻だった。勝負は判定まで持ち込まれたものの、無敗だった王者ハッサン・ヌダム・ヌジカム(フランス)から6度のダウンを奪っているのだ。さらに今年4月の初防衛戦ではフェルナンド・ゲレロ(ドミニカ共和国)から4度のダウンを奪って7回TKO勝ち。なんと2試合で10度のダウンを奪っていることになる。スピードを生かしたパンチャー型で、世界王者でありながら成長途上にある逸材といえる。

挑戦者のロサドは今年1月、WBA王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)に挑んで7回TKO負け。再起戦ではいったんは判定負けが宣せられたものの相手がドーピングで失格、無効試合になったため、今回の挑戦のチャンスが巡ってきたという経緯がある。この幸運を生かせるかどうか。ロサドは頑強な肉体を利して打ち合う好戦派といえる。ゴロフキンには敗れたが、その前にはヘスス・ソト・カラス(メキシコ)、セチュー・パウウェル(アメリカ)を連破するなど勢いがあった。必ずしも近況はよくないが、底力は十分にある。

7対1のオッズが示すとおりクィリン有利は動かしがたい。スピードで翻弄したすえ中盤から終盤に連打を浴びせてストップという可能性がもっとも高いとみるが、ロサドも強打の持ち主だけにクィリンも油断は禁物だ。

 


Written by ボクシングライター原功



ゲンナディ・ゴロフキン

ゲンナディ・ゴロフキン

ミドル級トップ戦線の現状

WBA   :ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBA暫定:マーティン・マレー(イギリス)
WBC   :セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)
IBF    :ダーレン・バーカー(イギリス)
WBO   :ピーター・クィリン(アメリカ)

つい2年前まではミドル級のみならず全階級を通じたパウンド・フォー・パウンドの上位に名を連ねていたWBC王者セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)だが、昨年来、ダウンを喫する試合が続き、さらに膝や拳の負傷で戦線離脱状態とあって評価は下降気味といえる。代わりに急浮上してきたのがWBA王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)だ。27戦全勝(24KO)、14連続KO、8連続KO防衛など数字のアピール度も極めて高いものがある。ただし、誰もが認める世界的強豪との対戦となると、マルチネスに比べて経験数は少ない。こうしたなか高い潜在能力を持つWBO王者ピーター・クィリン(アメリカ)の評価も上昇している。スピードと強打を兼ね備えた右のボクサーファイター型で、試合ごとに成長しているだけに今後が楽しみだ。この3人と比べるとイギリスの2王者はやや見劣りしてしまう。

ランカー陣ではベテランのマルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)、体重に問題を抱える前WBC王者フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)、前WBA“スーパー王者”フェリックス・シュトルム(ドイツ)らが地力がある。若手の長身サウスポー、ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)、サウスポーの元アマエリート、マット・コロボフ(ロシア)にも注目したい。12年ロンドン五輪金メダリスト、村田諒太(三迫)もWBC18位につけている。12月6日の試合(デイブ・ピーターソン戦@両国国技館)をはじめ、まずは経験を積むことが前提になるが、どのタイミングで上位に割って入るのか興味深く見守っていきたい。


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