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みどころ・試合内容 / 2012年11月11日放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

絶対王者クリチコのV13戦
体格で勝るワフはジャブの名手

WBC王者の兄ビタリとともに現代のヘビー級シーンを牽引するクリチコは36歳。
96年のアトランタ五輪優勝後にプロ転向を果たしてから16年が経とうとしている。
肩の故障でブランクをつくったことはあったが、それ以外は比較的コンスタントに試合をこなしてきたといえる。戦績は61戦58勝(51KO)3敗。見事な数字である。世界戦だけでも21戦をこなし、19勝(16KO)2敗をマークしている。21戦のうち13度は世界王者経験者(クルーザー級を含む)なのだから、内容も濃い。

約2メートルの長身と2メートル6センチの恵まれたリーチを生かした右のボクサーファイター型で、左ジャブを突いて相手をコントロールしておいて切り札の右ストレートを打ち込む必勝パターンを持つ。以前はスタミナに課題を抱えていたが、経験値が上がるとともに解消され、近年は後半でのKOも多い。敗北からは8年無縁で、最後に喫したダウン経験からも7年以上が経った。本人も周囲もさらなる政権維持を確信している。
そんな王者に挑むワフは「バイキング」の異名を持つポーランド出身の大型選手だ。
10歳でボクシングを始め、ほかの格闘技と並行してトレーニングを続け19歳でアマチュア・デビュー。ポーランドの国内王者になり、欧州選手権では準優勝を収めたこともあるが、04年のアテネ五輪は補欠の座に甘んじた。

05年にポーランドでプロデビューしたが、2年ほど前から主戦場をアメリカに移している。ワフの最大の特徴は身長2メートル2センチ、リーチ2メートル8センチというクリチコをも上回る体格にある。さらなる特徴は、この体から比較的スピーディーな左ジャブを矢継ぎ早に繰り出す点であろう。KOの多くは右によって生まれているが、そのお膳立てをしているのが間断なく繰り出される左ジャブなのである。反面、27戦全勝(15KO)という戦績から想像できるように、クリチコのような破壊力、パワーは感じられない。
攻撃力、パンチ力、経験値で大きく勝るクリチコ有利は今回も絶対的なものといっていだろう。いつものように正確な左で相手をコントロールし、好機に右を打ち込んでKO防衛――という可能性が最も高いといえる。
しかし、王者にとって未知の部分もある。自分よりも大きな相手との対戦が初であること、さらに相手がスピーディーな左ジャブを多用するタイプだという点である。オッズが12対1と、最近のクリチコの防衛戦にしては"接近"しているのは、こうした不安要素が反映されてのものと思われる。ワフの左ジャブにペースを乱され、焦って出たところにカウンターを浴びるという最悪のシナリオも考えられないわけではない。
身長2メートル、体重110キロ超の大男ふたりの戦いだけに「これぞヘビー級の世界タイトルマッチ」という試合を期待したい。

 


Written by ボクシングライター原功



デビッド・ヘイ

デビッド・ヘイ

ヘビー級トップ戦線の現状

WBA SC:ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)
      :アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)
WBC:ビタリ・クリチコ(ウクライナ)
IBF:ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)
WBO:ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)

クリチコ兄弟の天下が4年以上も続いている。ファン・マヌエル&ラファエルのマルケス兄弟のように、世界チャンピオンになった兄弟の王座保持期間が重なっている例は過去にいくつかあるが、4年以上の長期となると前例がない。兄ビタリが41歳、弟ウラディミールが36歳になったが、兄弟政権はいまだ揺るぎないものといえる。
ちなみに兄ビタリは一時、政界進出のため引退が確実視されていたが、その後は進退決定を保留している。

WBAのレギュラー王者アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)を含め王座が安泰なのとは対照的に、ランカー陣は熾烈なサバイバルマッチが続いている。IBF3位にランクされる北京五輪戦士クブラト・プレフ(ブルガリア)は9月にアレクサンデル・ユスティノフ(ベラルーシ)に11回KO勝ちを収めて評価を上げたばかり。17戦全勝(9KO)にレコードを伸ばしている。11月にはセス・ミッチェル対ジョナサン・バンクスというアメリカ勢によるランカー対決が組まれており、12月にはクリス・アレオーラ(アメリカ)対バーメイン・スティバーン(カナダ)のWBC挑戦者決定戦が予定されている。同じく12月にはトマス・アダメク(ポーランド/アメリカ)対スティーブ・カニンガム(アメリカ)のランカー対決も控えている。

身長2メートル超のロバート・エレニアス(フィンランド/ドイツ)やタイソン・フューリー(イギリス)、さらにはディレック・チゾラ(ジンバブエ/イギリス)を豪快に屠って戦線復帰を果たした元WBA王者デビッド・ヘイ(イギリス)に対する期待も根強いものがある。


 


TALE OF THE TAPE

ウラディミール・クリチコ マリウシュ・ワフ
1976年3月25日/36歳 生年月日 1979年12月14日/32歳
セミパラチンスク(カザフスタン) 出身地 クラクフ(ポーランド)
96年アトランタ五輪SH級金
(134勝65KO・RSC6敗)
アマ実績 04年アテネ五輪補欠
96年11月 プロデビュー 05年4月
WBA・H級(V2中)
IBF・H級(V12中)
WBO・H級(V8中)
獲得王座 WBCインターナショナル
200センチ/206センチ 身長/リーチ 202センチ/208センチ
約113キロ 体重 約112キロ
右ボクサーファイター型 タイプ 右ボクサーファイター型
61戦58勝(51KO)3敗 戦績 27戦全勝(15KO)
約84パーセント KO率 約55パーセント

※体重は両者とも直近の試合の計測データ

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