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みどころ・試合内容 / 2012年6月10日放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

6階級制覇王者 VS 29戦無敗の“砂嵐”
パッキャオ有利ながら波瀾の可能性も…

59戦54勝(38KO)3敗2分の6階級制覇者、WBO世界ウェルター級チャンピオンのパッキャオ。29戦28勝(12KO)1無効試合のWBO世界S・ライト級チャンピオン、ティモシー・ブラッドリー。5月のフロイド・メイウェザー(アメリカ)対ミゲール・コット(プエルトリコ)戦とともに今年上半期の最注目イベントといえる。

パッキャオは世界戦だけでも16戦13勝(8KO)1敗2分という戦績を残している33歳。WBOのウェルター級王座は09年11月にコットから奪い、これが4度目の防衛戦となる。その間にはアントニオ・マルガリート(メキシコ)とのWBC世界S・ウェルター級王座決定戦も経験している。フライ級上がりとはいえ、この3年は5戦連続してウェルター級の体重でリングに上がっており、この体重にはすっかり馴染んでいるといっていいだろう。

2年前にはフィリピンの下院議員選挙で当選。その後は公私ともに多忙な身となり試合ごとに危機説が囁かれてもきたが、そのたびに限界説を吹き飛ばしてきた。ただ、ジョシュア・クロッティ(ガーナ)、アントニオ・マルガリート(メキシコ)、シェーン・モズリー(アメリカ)、ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)を相手に4試合連続の判定勝負となっている点が気がかりといえば気がかりである。いずれもタフな猛者だが、相手から警戒心を持たれ十分に研究されていることは間違いない。直近のマルケス戦ではカウンターを狙われて大苦戦を強いられたのは記憶に新しいところだ。

今回の試合に備えパッキャオは自国フィリピンで猛トレーニングに励み、5月上旬にフレディ・ローチ・トレーナーとともにロサンゼルスに移動。慣れ親しんだワイルドカード・ジムで最終調整に努めている。

2階級制覇を狙うブラッドリーは10歳でボクシングを始め、アマチュアで145戦を経験(勝敗数は不明)。著名選手との対戦も多く、14歳のときにはアンドレ・ウォード(アメリカ=現WBA・WBC世界S・ミドル級王者)にも勝っている。02年の米英対抗戦ではダーレン・バーカー(イギリス=現ミドル級世界ランカー)にポイント勝ち。03年の全米選手権では準決勝でアンドレ・ベルト(元WBC・IBF世界ウェルター級王者)にポイント負けを喫している。ベルトには同年のゴールデングローブ大会でもポイントで敗れている。また、アテネ五輪を控えた04年にはバーネス・マーティロスヤン(現世界S・ウェルター級ランカー)とも対戦、35対22のポイント負けを喫している。

興味深いのは、アマチュア時代のブラッドリーが早くから147ポンド(約66.6キロ)や152ポンド(約68.9キロ)の体重で戦っていることである。「俺の体が小さいという人がいるけれど、もう10年も140ポンド(約63.5キロ=S・ライト級)以上の体重で戦っているんだぜ。118ポンド(約53.5キロ)のバンタム級だったら小さいといえるけれど、そうじゃないんだぜ」とブラッドリーは反論している。

ブラッドリーの身長は168センチでリーチは175センチある。これはパッキャオの169センチ、170センチとほぼ同じとみていいだろう。この体が大きいか小さいかはともかく、ブラッドリーはスピードを生かして果敢に攻め込む好戦的な選手といえる。一撃で仕留めるパワーには欠けるが、パンチの回転力とスタミナで十分にカバーしている。パッキャオとタイプは異なるが、直近の2戦はデボン・アレキサンダー(アメリカ)、ホエル・カサマヨル(キューバ)というサウスポーに圧勝している点も心強いデータといえる。

オッズ(賭け率)は7対2でパッキャオ有利と出ている。一見すると大差だが、モズリー戦やマルケス戦が8対1だったことを考えるとブラッドリーに対する期待度の高さが分かる。

いつものようにパッキャオはフェイントを多用しながら左ストレートと右フックを狙うだろうが、俊敏なブラッドリーがどう反応するか。それが序盤の焦点といっていいだろう。十分な対応ができずにブラッドリーが戸惑い、ずるずると後退するようならば中盤を待たずにパッキャオのKO防衛が濃厚となる。逆にブラッドリーが先手をとって揺さぶりをかける展開に持ち込むと面白くなりそうだ。

 



Written by ボクシングライター原功

フロイド・メイウェザー

フロイド・メイウェザー

ウェルター級トップ戦線の現状

WBA:ポール・マリナッジ(アメリカ)
WBA暫定:イスマイル・エル・マッサーディ(フランス)
WBC:フロイド・メイウェザー(アメリカ)
IBF:空位
WBO:マニー・パッキャオ(フィリピン)

この2年ほど、マニー・パッキャオ(フィリピン)とフロイド・メイウェザー(アメリカ)の2強の並走状態が続いている。何度か直接対決の交渉が持たれたようだが、合意点を見つけられずに今に至る。今回のライバルの戦いをリングサイドで観戦することなく、メイウェザーがDVのため社会と一時記隔離されてしまうのはなんとも残念だ。
2強を追う一番手はS・ライト級から参入してきたデボン・アレキサンダー(アメリカ)だろう。昨年のルーカス・マティセ(アルゼンチン)戦は僅差の判定勝ちに留まったが、今春のマルコス・マイダナ(アルゼンチン)戦は完勝だった。高い潜在能力に経験が加わりつつあり、怖い存在になってきた。
パッキャオ対ブラッドリーの前座でIBF王座決定戦に出場するマイク・ジョーンズ(アメリカ)も力をつけてきた。また、アンドレ・ベルト(アメリカ)、ビクター・オルティス(アメリカ)の元王者ふたりも地力がある。27戦全勝(18KO)の26歳、ケル・ブルック(イギリス)も楽しみな存在だ。


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