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6階級制覇のスーパースターが引退から7ヵ月で戦線復帰
11月6日 パッキャオ対バルガス @ラスベガス 2016.11.04

 フライ級からスーパー・ウェルター級まで19キロの体重の壁を乗り越えて6階級制覇を成し遂げたスーパースター、マニー・パッキャオ(37=フィリピン)が11月5日(日本時間6日)、アメリカのネバダ州ラスベガス、トーマス&マックセンターでジェシー・バルガス(27=アメリカ)の持つWBO世界ウェルター級王座に挑む。 今年4月の試合を最後に引退したパッキャオだが、5月の上院議員選挙に当選後に復帰を決意。「支えてくれた人たちに恩返ししたい」とウェルター級で3度目の王座獲得に自信をみせている。

 パッキャオは昨年5月、長年のライバルでもあったフロイド・メイウェザー(アメリカ)との歴史的な試合で12回判定負けを喫したが、この一戦で約144億円を手にした。その後、試合前から痛めていたという右肩の手術をしたため11ヵ月のブランクをつくったが、今年4月に過去1勝1敗のティモシー・ブラッドリー(アメリカ)を下して再起。その試合を最後に引退を表明した。しかし、パッキャオは「ボクシングを続けたい気持ちはある。いまは引退という選択をするが、(ボクシングを)続けるかどうかは50-50」と復帰の可能性も匂わせていた。プロモーターのボブ・アラム氏に至っては「100パーセント、パッキャオはリングに戻ってくる」と確信していたほどだ。

 今回の復帰戦はそのアラム・プロモーターによってセットされた。 当初は10月下旬が第一候補に挙がっていたが、その日程だとフィリピン議会の閉会から間もないことなどからパッキャオが難色を示し、結局11月5日に決まった経緯がある。対戦相手に関しては3人がリストアップされたが、「彼がウェルター級のチャンピオンだから」という理由でパッキャオ自身がバルガスを指名した。パッキャオはWBOのウェルター級王座に09年~12年、14年~15年と2度にわたって君臨した実績を持っている。愛着があると同時に現在のベスト体重が147ポンド(約66.6キロ)のウェルター級であることなどから選択されたものと思われる。

 こうしたことからも、すべてが6階級制覇の実績を持つスーパースターを中心に動いていることが分かる。イベントのキャッチ・コピーも「THE LEGEND THE CHAMP パッキャオ対バルガス」となっており、挑戦者でありながら66戦(58勝38KO6敗2分)のキャリアを持つ格上のパッキャオが主役であることが強調されている。

 しかし、若くて体格と才能に恵まれた上り調子のバルガスを侮ることは危険だ。RUTHELESS(無慈悲)というニックネームを持つバルガスはアマチュアで140戦(120勝20敗)を経験後、08年9月にプロデビュー。以来、28戦27勝(10KO)1敗という好戦績を残している。14年にWBA世界スーパー・ライト級王座を獲得し、2度防衛後に返上。ウェルター級に転向して昨年6月にはWBO暫定王座決定戦に臨んだが、ブラッドリーに判定負けを喫した。敗れたとはいえ最終回には右のカウンターをヒットとしてパッキャオの好敵手をKO寸前まで追い込んだものだ。「誰もが尊敬するパッキャオと戦えることは光栄だが、この試合に勝って自分の力を証明したい」とバルガスは高いモチベーションを抱いている。

 サウスポーのパッキャオは身長166センチ、リーチ170センチとウェルター級では小柄な部類に入る。対してバルガスは身長178センチ、リーチ180センチと大柄だ。体格の違いはあるが、正攻法のバルガスはパッキャオにとっては比較的戦いやすいタイプといえよう。忙しく動きながら飛び込んで左ストレートから回転の速い連打を打ち込みたいパッキャオと、左ジャブで煽りながら得意の右ストレートに繋げたいバルガス。序盤から激しい主導権争いが展開されるものと思われる。7対1でパッキャオ有利というオッズが出ているように元6階級制覇王者有利は動かしがたい。スピードで圧倒することができれば09年11月以来、12試合ぶりのKO勝ちも見えてくるだろう。ただし、バルガスの右ストレートには最大限の注意が必要だ。


Written by ボクシングライター原功

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