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“アジアの英雄”パッキャオのラスト・ファイト 2016.01.29

21世紀の世界のボクシング界をリードしてきたスーパースター、元6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(37=フィリピン)のラスト・ファイトが4月9日(日本時間10日)、アメリカのネバダ州ラスベガス、MGMグランドガーデン・アリーナで行われることが正式決定した。相手は過去1勝1敗と星を分けているWBO世界ウェルター級王者のティモシー・ブラッドリー(32=アメリカ)。試合の1ヵ月後にフィリピンの上院議員選挙に出馬する予定のパッキャオは「引退したら寂しいと感じることは分かっているが、その後は国のために働く」と話している。

パッキャオは2001年、代役として上がったリングでIBF世界スーパー・バンタム級王者をKO、衝撃的なアメリカ・デビューを飾った。その後、マルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケスといったメキシコの強打者たちを撃破。さらにはリッキー・ハットン(イギリス)、オスカー・デラ・ホーヤ(アメリカ)、ミゲール・コット(プエルトリコ)、アントニオ・マルガリート(メキシコ)ら体の大きなスター選手にも勝ち、98年に獲得したフライ級王座と合わせて6階級制覇を成し遂げた。20キロ近い体重の壁を越えての偉業である。通過したクラスもカウントして「事実上の10階級制覇」という人もいるほどだ。

95年1月のプロデビューから20年間のプロ戦績は65戦57勝(38KO)6敗2分。昨年5月のフロイド・メイウェザー(アメリカ)戦は、両者の合計報酬が3億7000万ドル(当時のレートで約444億円)という空前絶後のメガファイトだった。これもパッキャオの人気と知名度、期待度によるところが大きかったといえる。いまでもパッキャオは「自分が勝ったと思っている」と主張し、引退の理由については「家族が勧めるから」と明かしているが、最大のライバルとの対決を終えたことが引退の引き金になっていることは間違いなさそうだ。

そんなパッキャオにとって最後の仕事が宿敵ブラッドリーとの決着戦だ。12年6月の初戦はパッキャオが持つWBO世界ウェルター級王座の4度目の防衛戦として行われたが、ブラッドリーが12回判定勝ちでベルトを奪っている。ジャッジ三者のスコアはすべて115対113だったが、ふたりがブラッドリーを支持。のちにWBOが試合内容と採点を検証して「パッキャオが勝っていた」という見解を公表するなど物議をかもす一戦だった。

立場を変えて行われた14年4月の再戦はパッキャオが118対110、116対112(二者)の明白な差をつけ、雪辱と王座奪還を果たしている。その後、メイウェザーがパッキャオからベルトを奪ったが、WBOの内規に触れたため王座を剥奪され、決定戦を制したブラッドリーが返り咲いて現在に至るという経緯がある。

そんな宿敵との決着が決まったパッキャオは「引退する前にこのようなチャンスをつくってもらい感謝している。ブラッドリーは以前に戦ったときよりも強くなっていると思う。だから、もう一度戦いたいんだ」と話している。これに対し、半年前に師事するトレーナーを変えたブラッドリー(36戦33勝13KO1敗1分1無効試合)は、「以前の私とは違うので、試合も前2回とは異なったものになると思う」と完全決着に自信をみせている。

試合前2ヵ月以上あるが、早くもオッズは13対6でパッキャオ有利と出ている。


Written by ボクシングライター原功

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