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ニューヨークの友人同士が世界戦で対決
12/5 ジェイコブス対クィリン 2015.11.27

WBA世界ミドル級王者、ダニエル・ジェイコブス(28=アメリカ)の3度目の防衛戦が12月5日(日本時間6日)、アメリカのニューヨークで行われる。相手は前WBO同級王者のピーター・クィリン(32=アメリカ)。

ふたりはともにニューヨーク市のブリックリン地区に住む友人同士でもある。骨肉腫を克服して戦線復帰を果たし、最高位まで上り詰めた「ミラクルマン」、ジェイコブスは「ピーターとは長年の友人だが、これはビジネス」と割り切っている。

ジェイコブスはニューヨークのなかでも犯罪率の高いといわれるブルックリン地区ブラウンズビルで生まれ育った。五輪出場は逃したものの全米王者に2度輝き、144戦137勝7敗という見事なアマチュア戦績を残して07年にプロデビューした。2年足らずで北米王者になるなど出世は早かったが、10年7月の世界初挑戦では痛烈なダウンを喫して5回TKO負けという屈辱を味わわされた。

再起からほどなくして今度は腰部の骨肉腫に罹っていることが判明。手術で完治したもののボクサーとして戦線復帰は絶望的とみられた。しかし、ジェイコブスはリハビリを経て12年に奇跡のカムバックを果たし、それからは「ミラクルマン」と呼ばれるようになった。世界王座は昨年8月、ブルックリンのバークレイズ・センターで獲得した。ジェイコブスは5回TKO勝ちを収めた直後、応援と偵察のためリングサイドで観戦していた当時のWBO王者、クィリンに「チャンピオン同士として統一戦で戦おう」と呼びかけた。

そのクィリンは父親がキューバからの移民で、本人はイリノイ州シカゴで生まれ、ミシガン州グランドラピッズで育った。18歳のときにニューヨークに移り住み、アマチュアで15戦を経験後、05年にプロ転向を果たした。世界王座を獲得したのは12年10月のことで、こちらも会場はバークレイズ・センターだった。ちなみにこのときの前座にはジェイコブスが出場、骨肉腫からの復帰戦を1回TKO勝ちで飾っている。戴冠後、クィリンは3度の防衛を果たしたが、昨年9月に指名防衛戦を拒んで王座を返上してしまった。

紆余曲折を経て実現することになったブルックリン対決を前に、ジェイコブスは「彼には2年前から対戦を呼びかけていたんだ。ピーターとは長年の付き合いがあるが、これは私たちの仕事でもある。私がチャンピオンで彼は挑戦者だ。勝つためにベストを尽くす」と感情を抑えて意気込みを話している。これに対しクィリンは「多くのファンがこの試合を待ち望んでいた。この試合は善人と善人の戦いで、それはスポーツにとって理想的な構図だと思う。彼が私の長所を存分に引き出してくれるはず」と自信をみせている。戦績はジェイコブスが31戦30勝(27KO)1敗、クィリンが33戦32勝(23KO)1分。

両選手の居住地だけでなく試合会場もふたりにとって縁起のいいバークレイズ・センターという究極の「ブルックリン対決」。オッズはクィリン有利ながら10対7と接近している。


Written by ボクシングライター原功

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