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注目のミドル級王座統一戦
ゴロフキンvsレミュー 2015.10.02

33戦全勝(30KO)、14連続KO防衛中の「GGG」ことゲンナディ・ゲンナビッチ・ゴロフキン(33=カザフスタン)が記録を伸ばすのか、それとも36戦34勝(31KO)2敗、86パーセントのKO率を誇るカナダの豪腕、デビッド・レミュー(26)が栄光をさらっていくのか――ゴロフキンの持つWBA(スーパー王座)、WBC(暫定王座)、そしてレミューが保持するIBFのベルトをかけた世界ミドル級王座統一戦が10月17日(日本時間18日)、アメリカのニューヨーク、格闘技の殿堂、マジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われる。無類のハードパンチャー同士の対決とあって、KO決着は約束されたも同然といえる。注目度の高いこのカード、勝つのは?

それまでドイツを主戦場としていたゴロフキンが初めてアメリカのリングに登場したのは12年9月のことだった。その試合で5回TKO勝ちを収めて強烈な印象を残したゴロフキンは、その後、生活の拠点もアメリカに移した。04年アテネ五輪で銀メダルを獲得しただけあってゴロフキンのボクシングはスキルの面では堅実だが、その一方で豪快さも併せ持っている。勇敢で分かりやすいボクシングはアメリカでも受け入れられた。巧みに相手にプレッシャーをかけて追い込み、中近距離からタイムリーな右クロスや左フックを叩き込んで相手を夢の国に送り込んでしまう。そうかと思えば強引なパンチで根こそぎ刈り取ってしまったような試合もあった。痛烈なボディブローを浴びた相手が苦悶の表情を浮かべたままカウントを聞いた試合もあった。10年8月の戴冠から5年、WBA王座の防衛回数は14に伸びた。そのすべてがKOによるもので、連続KO防衛記録(17)も視界にとらえるところまできている。この間、昨年10月にはWBCの暫定王座も獲得している。

対するレミューは今年6月に決定戦を制して王座を獲得したばかりで、知名度や実績、経験値ではゴロフキンに及ばない。しかし、リスクを恐れずに果敢に相手に肉薄して思い切りのいい右フック、左フックを叩きつけるファイター型で、カナダでは絶大な人気を誇っている。キャリアの途中で2度の挫折を味わいながら再浮上してきた点もファンの共感をよんでいるようだ。昨年、元世界6階級制覇王者、オスカー・デラ・ホーヤ氏のゴールデンボーイ・プロモーションズと契約を交わしてアメリカに進出し、それを機にボクサー人生と運気が急カーブを描いて上昇してきた。先を走るゴロフキンを破れば、今度は自分が世界的な名声を手に入れることになるだけにモチベーションは高いものがあるはずだ。レミューは「ゴロフキンと対戦することが目的なのではない。勝つことが目的だし、勝つ自信もある」と意気込みを口にしている。

身長とリーチはゴロフキンが179センチ/178センチ、レミューが177センチ/178センチで、体格的には差がないとみていい。ともに攻撃型の選手だが、アプローチの仕方は異なる。しっかりガードを固めながら左ジャブで崩しにかかるゴロフキンに対し、レミューは体ごと飛び込んでラッシュするスタイルを身上としている。高い次元での安定感で勝るゴロフキン有利は不動で、オッズも11対1と出ている。ゴロフキンが左ジャブで煽ってから左右の強打を叩きつけてKO勝ち、というのがファンの多くが描くシナリオだ。その一方、レミューの波状攻撃が番狂わせを起こす可能性も決して低くはないように思える。 5月のV14戦では珍しく相手のパンチを何発も被弾する場面もあったゴロフキンだけに、守勢に回るとリスクは高くなりそうだ。

この試合の勝者は、11月21日(日本時間22日)に予定されるミゲール・コット(プエルトリコ)対サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)の勝者との次なる頂上決戦が計画されている。近い将来のスーパーファイトを期待しつつ、まずは、ミドル級ウォーズ第1弾、ゴロフキン対レミューの試合に注目したい。


Written by ボクシングライター原功

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