ニュース&コラム / NEWS & COLUMN
2016.06.08
スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督、格下ジョージアに敗戦も「何も変える必要はない」
UEFA EURO 2016™(サッカー欧州選手権)で前人未到の3連覇を目指すスペイン代表が、大会に向けた最終テストマッチでよもやの黒星を喫した。現地7日に行われた国際親善試合、スペイン代表はホームでジョージア代表に0ー1で敗れた。
この試合、圧倒的にボールを支配し続けながらも、39分にDFジョルディ・アルバの不用意なパスミスから失点を喫すると、完全に自陣に引いたジョージア代表を最後まで崩し切れなかったスペイン代表。試合後の会見に臨んだビセンテ・デル・ボスケ監督は、「こういう事態はめったに起きないものだ」と強がりながらも、思惑とは全く異なる試合になってしまったことを認めた。
「正直なところ、今日の一戦は、選手達の自信を最大限に深め、チームの雰囲気を最大限に高めるための試合だとみなしていた。だが、反対に落胆させられる結果となってしまった。我々は完全に悪いプレーをした訳ではなかったが、整備された守備を上回る事ができなかった。彼らがたった1度のチャンスを生かせたというのに、自分達が1点も取れなかったのは大きな失望だ」
格下相手に大金星を許し、EUROに向けて疑問が生じる形となったスペイン代表だが、ビセンテ・デル・ボスケ監督はチームの戦い方は間違っていないことを説明。さらに、クロアチア代表、チェコ代表、トルコ代表と対戦するグループリーグの各試合も同様の展開になることを予想した。
「1試合に敗れたからと言って、何も変える必要はない。この試合で最も心配なのは、状況を打開する方法を欠いてしまった事だ。ドリブル突破やミドルシュートなど、ゴールに向かう積極的な姿勢が足りなかった。だがその一方で、プレーの安定性や試合の支配力といった良い部分もあった。私はどの試合でも相手陣内でプレーし続けることを望んでいるし、EUROのグループリーグで対戦する3チームも今日のジョージアのような戦い方をして来ることだろう」
ビセンテ・デル・ボスケ監督はさらに、この日の黒星をしっかりと処理したうえ、気持ちを切り替えてEUROに臨むことを強調した。
「敗戦の言い訳をするのではなく、事実として受け入れるべきだ。我々がこれまでやって来た事が、この試合で無くなってしまう訳ではないからね。自分達のプレーをしっかりと分析し、必要な修正を行えば済む話だ。我々は悲観的に結果を悲しんでいる場合ではない。疑問を持ったままEUROに向かう訳には行かない。一切の不安もなく大会に臨まなければならない」
Photo by Getty Images
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