マイアミ・ヒートのビッグ3の一角、シカゴ出身のドウェイン・ウェイドは現地13日、故郷を舞台に15日から行われるシカゴ・ブルズとのイースタン・カンファレンス決勝（7回戦制）に向けての意欲を語った。

　ウェイドは「レギュラーシーズンよりももっと大きな舞台だというのは明らか。細かいことへの配慮、試合への集中力は完全に別ものだ。確かに俺は故郷に戻るけど、チームとしてはロードでの初戦となる。プレイオフはレギュラーシーズンとは異なるから、自分の焦点も同様に異なってくる」とコメント。靴を取りに実家に戻る以外はホテルにこもるだろうと語っている。

　ウェイドには自分と縁のある地での試合では不調になる傾向があるようで、ブルズ本拠地でのフィールドゴール（FG）成功率が43.3％と低い。この数字よりも悪いのは大学時代を過ごしたミルウォーキーでの試合で、バックス本拠地ではFG成功率は42.5％となっている。ウェイドのキャリア全体でのFG成功率は48.5％だ。

　またシカゴには、経済的に苦しい思いをした子供時代や、最近ようやく決着のついた3年間に及ぶ前妻との離婚裁判など数々の思い出がある。ウェイドは、これからしばらくは全てを脇において試合のみに集中すると決意を語る。

「もうシカゴには多くの家族が住んでいるわけではないから、通常の遠征のように少しの家族しか会場には来ない」とウェイド。「とにかく試合だけに専念する。自分たちのやるべきことに完全に集中するのみだ」と決戦にかける思いを力強く語った。(STATS-AP)

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