映画

女ガンマン 皆殺しのメロディ

クエンティン・タランティーノ監督が「キル・ビル」２部作の原点の１つにした、イギリス産ながらマカロニウエスタンの影響を受けた痛快西部劇。主演は美女、Ｒ・ウェルチ。

イギリス映画だが多くの場面をマカロニウエスタンと同様、スペインでロケしたという異色西部劇。1960～70年代にハリウッドでセクシーさが売りの美女として活躍したR・ウェルチ（「ミクロの決死圏」「カンサス・シティの爆弾娘」など）が復讐に燃えるヒロイン役を体当たりで熱演。全体的には荒唐無稽な世界観ながら、映画マニアのタランティーノ監督は強く影響を受け、本作のウェルチを「キル・ビル」2部作の主人公の原点にしたというのは見ればとても理解できる。80分強まったく無駄のない究極の娯楽作だ。