映画

雪の断章　情熱

元祖「セーラー服と機関銃」や「台風クラブ」で日本映画に旋風を巻き起こしていた相米慎二監督が、当時売り出し中の斉藤由貴を映画初主演に迎えて放った異色アイドル映画。

先に薬師丸ひろ子主演の「セーラー服と機関銃」などを手掛けていた相米監督が、この年「卒業」で歌手デビューし、連続TVドラマの「スケバン刑事」もヒットして人気急上昇中だった斉藤由貴を映画初主演に迎えて放った異色アイドル映画。本来18シーンある物語の導入部を、約14分にも及ぶ長回しのワンショットで一気に見せ切ってしまう冒頭の力業のカメラワークは、とにかく圧巻。計13本ある相米監督の長編劇映画のうち、VHS版以外にはソフト化されていない唯一の作品だけに、今回の放送は貴重で要チェック。