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罪の余白

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レビュー一覧 現在、1件のレビューが登録されています。

■ ダブルバインドの果てに… ■ mis@ ★★★☆☆ 2016/10/24 0:31

このレビューはネタバレのため本文を表示していません。

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個人的になり恐縮ですが、TVドラマ「ミセス・シンデレラ」の時から内野さんに惹かれておりまして、彼の主演ということと本作の内容にも少々興味深いものを感じましたので観賞してみました。  大学講師である父親、安藤 聡は娘の加奈を、男手一つで育てることに。 加奈の母は妊娠と共に癌を発症したようで、その治療を敢えて拒み加奈の命と引き換えにこの世を去ったという経緯が分かります。  しかし、年頃になった加奈は少なくともスクリーン上からは捻くれた娘ではなく、のびやかに真っすぐ育った娘に受けとれました。  悲劇はクラスメートの木場 咲とい女生徒との出会い。 咲は、新海真帆とつるんで加奈に危ういゲームに挑ませようと企てます。  本当に嫌ならば、これは悪いこと、怖いと感じたなら、「本当に嫌ならやらなきゃいいだけの話だし…。すべては加奈が選んだことなんだよ」と、嗾けた咲自身も後で卑怯にも呟くのでした。  「何も」、「誰も」、「本当の気持ちにふれてきてくれなかった」 それが巻き起こした悲劇というには、あまりにも残酷な結果に、父親として聡はどうしても、加奈を追い詰めた咲の真意を鷲掴みにせずには居られなかったのでしょう。  「学校も警察もだめならこの件はマスコミに話すぞ!」と言い捨て、復元した加奈のスマホで動画を撮りつつ、咲の手に自らを委ねた父、聡。 翻弄され騙されていた自分も咲の行き過ぎた「自己顕示欲」の被害者として、真帆が泣きつつ失禁するシーンは少々、衝撃的でした。   興味深いなと感じたことは、内野さん扮する大学講師の父親が講義する内容です。  《ダグルバインド・セオリー》という1956年にグレゴリー・ベイトソン氏によって発表された内容を冒頭のシーンで力説されているのですが。  ダブルバインド=二重拘束。 同時に合い相矛盾する2つのメッセージを受け取った者が、その矛盾を指摘することも出来ず、直ぐに応答しなければならないような状態。 異なる選択肢が2つあった時に、どちらかを選ばなければならない状態。 しかし、どちらを選んでも最終的には、自分も得をしないし、相手も満足させることが出来ない・・・  この講義、《ダブルバインド》がまさしく本作のコアに在りきと感じられ、今日もどこかで、罪なき若者が虐げられ、心で悲鳴を上げているのだろうと想う瞬間、親から与えられし命の重さがずっしりと、手の中に感じる自分に気づかされた作品でした。    //余談として…  *芸能プロダクションというか、スカウトをする会社のお偉いさんに扮した加藤雅也さん、短い出番のシーンでしたが、大阪弁でのきつい助言、「咲という小生意気なこの娘に、よくぞ言ってくれた!」と、観ていて思わずスカッとなったシーンです。   **大学講師の後輩で小沢早苗に扮された谷村美月さんの、おどおどとした演技もなかなかのものでした。 聡を先輩という目線以上で慕う彼女の女心の現れから、料理を小まめに作ってはタッパに入れて持参するも捨てられている…という、何とも可哀想で健気な早苗さんでした。  ***吉本実憂さんの怪演ぶりも一見の価値はあったように思いました。 (※ダブルバインドに関心をもちこのような頁も拾い読みいたしました。http://bright-ms.net/?p=1097)

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2016.4.27 改定

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