映画

ルノワール 陽だまりの裸婦

印象派を代表するフランスの画家、Ｐ＝Ａ・ルノワール。彼の最晩年の傑作「浴女たち」の誕生にまつわる秘話を、彼のひ孫の綴った伝記をもとにいきいきと描いた秀作ドラマ。

日本でも非常に人気の高いフランス印象派の巨匠ルノワール。晩年はリューマチに苦しみ、車椅子での生活を余儀なくされる中、新たな女神アンドレの登場のおかげで、彼が再び創作意欲を取り戻し、傑作「浴女たち」を生み出すに至る様子を、後に映画の大監督となるルノワールの次男ジャンとアンドレとの切ない恋愛話も絡めながら、ドラマチックに描写。裸身を惜しげもなくさらした新星女優C・テレの熱演と、ホウ・シャオシェン映画でおなじみの撮影の名手L・ピンビンによる、陽光きらめく美しい映像も見もの。