映画

トゥ・ザ・ワンダー

「ツリー・オブ・ライフ」で第６４回カンヌ国際映画祭パルムドールに輝いたＴ・マリック監督が、彼ならではの映像美を駆使して移ろいゆく愛の姿を切なく描いた恋愛叙情詩。

40年を超えるキャリアの中でこれまで発表した監督作はわずか6本と、まれに見る寡作の映画作家として知られるマリック。「ツリー・オブ・ライフ」では、太古の時代にまでさかのぼって生命誕生の神秘と奇跡を荘厳な映像美で描き出した彼だが、本作ではいたってシンプルで古典的なラブストーリーを展開。「アルゴ」のB・アフレックと「オブリビオン」のO・キュリレンコ、そして「ミッドナイト・イン・パリ」のR・マクアダムスを主役陣に迎え、移ろいゆく男女の愛のはかなさを流麗な映像美で繊細に浮き彫りにする。