ゴルフを究めるために、2013シーズンから主戦場をアメリカへ移した有村智恵。世界最高峰の舞台LPGAでプレーすることを決めた、彼女の挑戦とその覚悟を追う。
2013シーズン以降、2シーズンに及ぶ有村智恵のLPGAでの挑戦は決して順風満帆だったとは言えない。移動距離の長さや文化の違い、言葉の問題など、慣れない環境に単身で直面し、苦しむ毎日だった。日々の成長を感じつつも結果に結びつかないもどかしさから自分のゴルフを見失いそうになったこともあったが、2014年の春には吹っ切れたという。今では、アメリカの方が自分らしくいられると感じており、アメリカで戦うことに喜びを見出している。2015シーズンのシード権を獲得するためのLPGAツアー予選会を再び受けることを決意した有村。この2年間、ゴルフに真正面から向き合い、悩みながらもやれることは妥協することなく取り組んできた。アメリカ挑戦3年目の2015シーズンをどう迎えるのか。初心にかえった有村の復活にかけた熱い想いと、自らのゴルフを再び確立するために厳しくも前向きな姿を描写していく。