映画

裏切りの戦場　葬られた誓い

１９８８年、南太平洋に浮かぶフランス領ニューカレドニアで起きた独立紛争の知られざる真実を、「憎しみ」のＭ・カソヴィッツの監督・主演で鋭く描いた衝撃の戦争ドラマ。

南太平洋上に位置し、“天国にいちばん近い島”の愛称でも知られるフランス領ニューカレドニア。1988年、この地で先住民族による独立闘争事件が発生。折悪しくフランス本国での大統領選挙のさなかに起きたこの事件は、平和的解決を模索する現地当局者たちの奔走も空しく、性急に武力鎮圧の策が講じられ、多数の死傷者が出る最悪の事態に。当時、フランス側の交渉役としてその悲劇の現場に立ち会った大尉の告発手記をもとに、カソヴィッツがその事件の全容を赤裸々に描き出し、一躍大きな論議を巻き起こした。