映画

スーパー・チューズデー　正義を売った日

現代ハリウッド屈指の実力者として幅広く活躍するＧ・クルーニーが、政治的な陰謀と裏切り渦巻くアメリカ大統領選挙の知られざる舞台裏を痛烈なタッチで暴いた最新監督作。

いまや大物スターとしてのみならず、監督、製作者としても一目置かれる存在となったクルーニーが監督第4作の題材に選んだのは、アメリカ大統領選。民主党の有力候補の選挙戦を支える若き広報官を主人公に、彼が直面するさまざまな出来事を通して、本来なら高潔たるべき大統領選の実情が、理想とはかけ離れているさまを容赦なく暴き、痛烈な社会批判と風刺の効いた極上の政治サスペンス映画に仕立て上げた。「ドライヴ」のR・ゴズリングをはじめ、P・S・ホフマン、P・ジアマッティらの息詰まる競演も見もの。