映画

4月の涙

1918年、内戦下のフィンランドで敵兵同士として顔を合わせた1組の男女が、互いに心惹かれ合いながらたどることになる悲しい運命を、鮮烈なタッチで描いた悲恋ドラマ。

フィンランド映画界の俊英監督A・ロウヒミエスが、同国の人気作家L・ランデルの原作を映画化。1917年のロシア革命の勃発を契機に始まったフィンランド内戦末期、捕虜となった赤衛軍の女性部隊のリーダーと、彼女を公正な裁判にかけるべく連行することになった白衛軍の正義感あふれる兵士が、過酷な状況下で許されざる恋を貫こうとするさまを、哀切なタッチで描く。主役の男女を好演するのは、その後欧米映画にも進出し、より一層の活躍が期待される同国屈指の人気若手俳優、S・ヴァウラモとP・ヴィータラ。