映画

汚れなき悪戯

スペインの修道院で育てられたひとりの少年に訪れる奇跡を感動的に描き、第５回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。子役の愛らしい演技も人々の胸を揺さぶった古典的名作。

スペインの児童文学作家J・マリア・サンチェス・シルバの小説を、原作者自身も共同脚本に参加して、ハンガリー出身のL・ヴァホダ監督が映画化。生後すぐに修道院の前に置き去りにされ、修道士たちの手で育てられた少年の身に起きた奇跡を、素朴ながらも心温まるタッチで感動的に描写。主役に抜擢された6歳の少年P・カルボの愛らしい演技も評判を呼び、第8回カンヌ国際映画祭で特別子役の表彰を受けた。なお1991年には、同じ原作を再映画化したイタリア映画「マルセリーノ パーネ ヴィーノ」も作られた。