映画

遠い空の向こうに

１０月の夜空を横切る小さな光点。それは人類史上初の人工衛星スプートニクだった。宇宙への夢に魅せられた高校生４人組“ロケットボーイズ”を描いた、感動の実話ドラマ。

元NASA技術員、H・H・ヒッカム・ジュニアの回想録を「ジュラシック・パークIII」のJ・ジョンストン監督が映画化。スプートニクに刺激され、独学でロケットを作ろうとする落ちこぼれ少年たちの奮戦を爽やかに描写。閉塞した田舎町から飛び出したいと願う少年たちの友情、主人公と父親の対立、1960年代直前の時代のうねりなど、重層的なドラマが展開。主人公の父親の炭坑作業員を演じるC・クーパーも名演で、感動を呼ぶ。クライマックス、さまざまな想いを乗せて飛んでいくロケットに涙が止まらなくなる。