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生きものの記録

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生きものの記録

反戦を訴え続けた黒澤明監督が、米ソ冷戦や“第五福竜丸事件”などで盛り上がった反核の世相に触発され、原水爆の恐怖を真正面から取り上げた異色のヒューマン・ドラマ。

日本を代表する巨匠、黒澤明監督が比類なき代表作「七人の侍」の翌年である1955年(昭和30年)に発表した、秀作人間ドラマ。「七人の侍」の次作とあって地味な内容が映画ファンの期待にそぐわなかったか、黒澤作品としては珍しく興行が失敗に終わったが、さすがは黒澤作品、安易な反戦反核メッセージにとどまらず、高度経済成長期への突入が日本人に生活の安定だけでなく、世代間の価値観の対立・食い違いをも引き起こしたことを鮮やかに問題提起。一流映画作家ながら庶民の視線を忘れていないことを示した。

生きものの記録

反戦を訴え続けた黒澤明監督が、米ソ冷戦や“第五福竜丸事件”などで盛り上がった反核の世相に触発され、原水爆の恐怖を真正面から取り上げた異色のヒューマン・ドラマ。

医師業のかたわら、家庭裁判所の参与官をしている原田は今回担当することになった一件について、頭を悩ませている。東京に中規模の鋳物工場を持つ男性、中島が、原水爆に殺されるとの不安からブラジルに脱出しようと言い出し、そのために彼の家族が彼を準禁治産者とする申し立てを起こしたからだった。やがて、愛人やその子どもまで連れていくと言い出したりしてやや目茶苦茶な中島に対し、周囲から多彩な反応が起こっていき……。

作品データ

  • 制作年/1955
  • 制作国/日本
  • 内容時間/104分
  • ジャンル/ドラマ

出演

役名 役者名
中島喜一 三船敏郎
原田 志村喬
中島二郎 千秋実
山崎隆雄 清水将夫
とよ 三好栄子
中島すえ 青山京子
栗林朝子 根岸明美

スタッフ

  • 監督
    黒澤明
  • 製作
    本木荘二郎
  • 脚本
    橋本忍
  • 脚本
    小国英雄
  • 脚本
    黒澤明
  • 撮影
    中井朝一
  • 音楽
    早坂文雄

ユーザーレビュー

現在、2件のレビューが登録されています。

  • ネタバレ我々がオカシイのだ!

    • ★★★★☆
    • herocomeon
    • 2016/08/18 11:29

    このレビューはネタばれのため本文を表示していません。 本文を見る

  • 核の脅威を知らない世代への第一章

    • ★★★☆☆
    • ウォルシュ
    • 2012/08/04 15:17

    「死ぬのはやむを得ん でも殺されるのは嫌だ」
    この言葉に、映画のメッセージが集約されている
    そういうことなのかとハッとさせられた。

    主人公は、家長とし
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