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ニーナ・シモン ライブ イン ’65 & ’68

個性的なピアノ弾き語りスタイルで知られるニーナ・シモン、1960年代の名演奏をお届け!
  バイオグラフィー
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収録日/1965年、1968年

収録場所/オランダ、イギリス

インタビュー映像:
ラムゼイ・ルイス

ディスコグラフィー

 

 20世紀後半、政治、文化、科学、芸術と最も成熟した社会を誇った国、アメリカ。そんな社会に疑問を投げかけ、偉大な偶像破壊者の一人として、音楽を通じてその存在感を知らしめた異色の“DIVA”(歌姫)、ニーナ・シモン。

 1959年にレコード・デビュー、その中からビリー・ホリデーの歌で有名な「アイ・ラヴズ・ユー・ポーギー」がヒット。その後、「ミシシッピ・ガッダム」など、黒人解放運動のためのプロテスト・ソングを数多く歌い、公民権運動の象徴的存在となる。ジャズ・シンガーとして認められながらも、ジャズと言うカテゴリーで自分を“黒い”(黒人の)パフォーマーと分類する社会を嫌い、音楽のジャンルにこだわることなく、その個性的な歌声と確かなピアノ演奏技術をもって自身の世界を広げていった。それは、アメリカの最も根底に流れる大衆音楽そのものであったと言えるが、その主張が時に激しすぎるゆえ、一般大衆に支持されながらもその優れたパフォーマンスの公開は稀であったという。しかし、幸運にも、彼女の最も脂の載った時期の、良く知られた手厳しいプロテスト・ソングが含まれた名演奏のいくつかがヨーロッパのテレビ局で収録され、保管されていた。

 番組で今回紹介するのは、1965年オランダ、1968年イギリスで収録された2つのコンサート映像。いかなる優れたLPやCD(録音物)をもってしても感じることの出来ない、真のニーナ・シモンの情熱が記録されている。

 乾いた大地に響き渡る明瞭な歌詞、研ぎ澄まされた槍のように大衆の胸に突き刺さるその歌声。時に穏やかに、時に燃え上がるように、しかし決して大声を張り上げることなく聴衆を巻き込んでいく。一度聴いたら決して忘れることの出来ない、説得力ある彼女の歌声をお楽しみに。

 

♪OA曲目
Brown Baby、Four Women、Mississippi Goddam、Backlash Blues、Don't Let Me Be Misunderstood ほか

  ディスコグラフィー
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1.「ファースト・レコーディング」(1957年録音)
2.「ニーナ・シモン・アット・タウン・ホール」(1959年録音)
3.「パステル・ブルース」(1965年録音)
4.「シングス・ザ・ブルース」(1967年作品)
5.「トゥ・ラヴ・サムバディ」(1969年録音)
6.「To Be Free」(1957年-1993年録音、2008年発売)
7.「200CDピーター・バラカン選ブラックミュージック」(単行本)
   ピーター・バラカン (著)
8.「in a dream」(発売中) Gretchen Parlato
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