共演の贅沢さが目を引いた「名コラボ・パフォーマンス」、原曲とは異なる音楽的工夫を凝らした「名アレンジ・パフォーマンス」、そしてとにかく派手さに度肝を抜かれた「ド派手パフォーマンス」。 近年のグラミー賞でのパフォーマンスから、押さえておきたい名パフォーマンスをご紹介します!
グラミー賞のパフォーマンスで毎年の楽しみといえば、ベテランと若手による共演や、大物同士の共演、ジャンルの垣根を超えた共演だろう。 ここでは素晴らしい化学反応が生まれた三つのコラボ・パフォーマンスをピックアップ。

ついにプリンスがグラミーに降臨し、開幕パフォーマンスで強烈な印象を残した本パフォーマンス。一緒に盛り立てたビヨンセは、後に「われを忘れた……」と語ったほど。「パープル・レイン」から「ベイビー・アイム・ア・スター」、そして「クレイジー・イン・ラブ」とつなぎ、「レッツ・ゴー・クレイジー」では背中合わせで大熱演。殿下の華麗なギター・ソロが世界中の音楽ファンを魅了した。
ジャニス・ジョプリンのトリビュートでの共演となった二人。ジョスの「クライ・ベイビー」も圧巻だったが、ギター弾きながらジョインしたメリッサの「ピース・オブ・マイ・ハート」はその上をいっていた。メリッサは乳がんを克服しての復帰ステージだっただけに、魂のシャウトが観る者の心に響いた。
旬の若手3組による共演メドレーは記憶に新しい前回授賞式。弦をバックにした厳かなアレンジの「ナッシン・オン・ユー」も、1960年代ソウル・スタイルで歌うブルーノもよかったが、何より女プリンスと形容出来そうなジャネルが客席にダイブまでして歌うその姿に度肝を抜かれたファンも多かったはず。
ただ単に派手な演出で「見せて」楽しませるだけではない。ミュージシャンたるもの、やはり勝負のしどころは音楽そのもの。 それゆえ、グラミー賞では原曲と異なる趣向を凝らしたアレンジで勝負する者が多い。厳選の3曲はコレだ!

USCマーチング・バンドをバックに「イン・レインボウズ」の収録曲「15 ステップ」を演奏したレディオヘッド。原曲はひんやりした感触だが、数十人がたたく太鼓の原初的なリズムと高らかなホーンの響きにより肉体性と温度感が加味された。特にホーンが加わってからの高揚感はたまらないものがあり、トム・ヨークの歌もいつも以上にエモーショナルに響いた。
スマッシュヒット曲「クレイジー」をグッとテンポを落とし、二十数名のオーケストラと三十数名にもおよぶコーラス隊との壮大なスケールでじっくり聴かせたナールズ・バークレイ。朗々と歌い上げた後のシーローのドヤ顔もなんとも印象的なパフォーマンス。
初めはしっとりとピアノの弾き語り、そして途中からストリングスが加わり劇的な展開に。もともとの曲の良さを生かしながら、よりドラマチックにも訴えてくるアレンジが美しい。モノクロから途中でカラーに変わる映像処理も効果的で、大人の味わいある仕上がりに。
世界の人々が注目するグラミー賞でとにかく強い印象付けをするなら、やっぱりみんなを驚かせるようなド派手な演出をしたり、ド派手な衣装で出ていくのが一番。 対照的な二つの印象的なパフォーマンスをご紹介。

バラード「グリッター・イン・ジ・エアー」の途中、裸に見える格好(肌色のボディースーツを着用)で布にくるまり、なんとそのまま空中へ。後半、足からつるされて歌う様はまるでサーカス。そして水を振りまきながら大回転。「人間脱水機」状態になってもまるで歌唱力が乱れない彼女に驚かされた。

レーザービームが飛び交い、火柱が上がる、そんなSF的な空間で「ストロンガー」を熱くラップするカニエ。それだけでも十分派手だが、後半、後ろに鎮座していた巨大ピラミッドが開き、その中でダフト・パンクがプレイしていたのだからぶったまげた! さすが未来派!?

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