1971年から1988年までの17年間、映画会社日活が製作した、男女の性愛を描き続けた成人映画の一大ブランド。17年の間に公開された映画は、何と1000本以上。成人向けとはいえ作家性の高い作品が多く、海外からも高い評価を集めている。金子修介、根岸吉太郎、石井隆など、現代も活躍している監督には、ロマン・ポルノ出身の監督も多い。
日本映画の全盛期を支えた映画会社日活だったが、1960年代に入るとテレビの普及により映画館からの観客離れが激化。これまでのような予算の大きな映画作りができなくなっていった。そんな中、ローコスト、ハイリターンを考えた上で作られたのが、エロチシズムを全面に押し出した日活ロマン・ポルノだった。
最初は、庶民に受け入れられるかまったく手探りの状態で始まった日活ロマン・ポルノ。しかし、実際は連日大入りの大盛況となる。テレビでは得ることのできない刺激を求めて、男女問わず映画館に観客が押し寄せた。しかし、1972年には映画「ラブ・ハンター/恋の狩人」など4作品がわいせつ図画公然陳列罪で摘発されるなど、波乱に満ちた黄金時代だった……。
伝説の時代を追う!1980年代も後半に入ると、家庭にビデオデッキが普及しだし、アダルトビデオが低料金で観られるようになる。それと同時に、日活ロマン・ポルノも客足が遠のき始めた。そして1988年、日活はついに日活ロマン・ポルノを打ち切るが、黄金時代に製作された数々の名作は、今なおファンたちに愛され続ける伝説となったのである。
セックスシーンさえ入っていれば、映画の内容は問われない……。監督にとっては、自由な創作環境だったロマン・ポルノは、映画監督たちが自由に作品を作ることのできる場所でもあった。そのため、さまざまな作品が公開。女教師や、団地妻、任侠もののほか、バラエティーに富んだ作品が数多く作られた。
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