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「聯合艦隊司令長官 山本五十六」クランクアップ会見

自分が演じた役柄を振り返って

Q. 玉木さんは本作で新聞記者の役を演じられました。この映画の語り部ともいうべき役柄ですが、難しかったのでは? 
 
玉木:僕が演じた役は、新聞記者という職業に対して、誇りを持っていた人物だと思うんです。もちろん新聞記者として、真実を伝えているつもりだったんですが、だんだんと伝えていることが事実とずれていったんですね。そんな真籐の、世に真実を伝えなければいけないという使命感が五十六さんとの出会いによって変わっていったんじゃないかと。ただ、本編ではあまりセリフのない役だったので、そういう思いで、そういう表情で演じさせてもらいました。
 
Q. 柳葉さん、椎名さんにお聞きします。実在の人物を演じる上で心掛けたことはありますか?
 
柳葉:実は私の祖父が海軍なんです。僕が小さい頃、戦争の話を聞きたくて、よく尋ねたんですが、なかなか口を開いてくれなかった記憶があります。ただ、祖父が唯一言葉にしていたのが、あんな戦争はやるもんじゃないと。「何で?」と聞くと、「勝てるわけないんだ」と。戦争は絶対にやっちゃいけないんだと思いながら戦場にいたと言っていました。そのDNAでチャレンジすれば井上さんに少しでも近づいた表現が出来るのではと思い、この仕事をさせていただきました。
 
椎名:山本五十六と黒島の関係について書いた本があって、その中に2人の関係が書いてありました。黒島は幼いころに父を亡くし、母に捨てられて、行くところがなくて、海軍でしか身を立てることが出来なかったという過去があったそうです。小さいころの体験で人を少し信用しないという面がありましたが、五十六と会って、初めてすべて任せられるというか、この人のために生きようという気持ちを持った人物だったと思います。僕も役所さんに対して非常に似たような気持ちがありましたので、そういう気持ちが出ればと思いました。

戦時中の女性を演じてみて

Q. 瀬戸さんと田中さんはそれぞれ働く女性を演じたわけですが、あの時代の女性を演じてみていかがでしたか?
 
瀬戸:あの時代の女性というのは、強くなくては生き抜けないのかなと思いました。私の演じた志津は、悲しみを持ちながらも、それを表に出さずにデーンと構えている感じの女性で、劇中でぽろっと本音を打ち明けるシーンもありますが、それをさらっと自然に言うところがこの役を演じる上で重要なシーンだと思いました。すごく強い女性だったのかなと思いましたね。
 
田中:やはり当時は、自由が制限されていたり、自分の感情を押し殺さなくてはならなかった状況がたくさんあったと思います。当時の女性の強さは苦しみの中から生まれたものだったのかなと想像しています。

戦争を知らない世代に伝えたいこと

Q. 五十嵐さんのような若い世代から観て、本作はどのように感じられますか?
 
五十嵐:戦争というものに知識がなかったので、勉強になりました。ゼロ戦のパイロットというのは死と隣り合わせだったわけですが、そういった感覚を出すのが大変でしたね。若い世代の代表として、若い世代との懸け橋になれればと思いました。
 
Q. (体験学習の一環として来場していた品川エトワール女子高等学校の生徒の質問)戦争を知らないわたしたちに対して、この映画を観てどのように受け取ってもらいたいと考えていますか?
 
役所:僕も戦争を知らない子です(笑)。太平洋戦争を舞台にした映画は、これまで何本も撮られているわけですが、これだけの人が国を守るために実際に命を懸けた事実があるわけですから、やはり戦争映画は繰り返し作らなければいけないと思います。どうして戦争が起きてしまったのか、映画を通して、若い人たちも、戦争を体験した人たちも、皆、もう一度、戦争のことを考え直すきっかけになればうれしいです。
 
 
映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」は12月23日より全国公開