「アサルトガールズ」 黒木メイサ、菊地凛子、佐伯日菜子、押井守監督
荒涼とした砂漠地帯に突如現れる巨大なモンスター“スナクジラ”を迎え撃つのは、3人の美女ハンター。ゲームという名の仮想空間を舞台に、彼女たちの壮絶なバトルが今、幕を開ける。ジャンルを越えた映像表現で、世界中の注目を集める押井守監督が約8年ぶりに手掛けた長編実写「アサルトガールズ」は、戦う女の強さと美しさに徹底的にこだわったアクションファンタジーだ。独特な押井ワールドの住人となった黒木メイサ、菊地凛子、佐伯日菜子、そして押井監督が、キャラクターの魅力や撮影のウラ話を語ってくれた。
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12/11(金)更新
美女に囲まれ監督もにんまり。
まさにクール&ビューティー!
静かな口調ながら語りだしたら止まらない押井監督
撮影はバラバラ、共演者が顔を合わせない現場
Q:今回、皆さんは仮想空間のゲームプレイヤーという役どころでしたね。グレイ(黒木)、ルシファ(菊地)、カーネル(佐伯)を演じる上でどんな点を意識したのか教えてください。
黒木:わたしが演じたグレイは、ゲームの世界の中ではとにかくタフで、強さという部分にこだわりを持った女性ですね。同時に実生活では「引きこもりのプー」という設定なので、それなりの弱さも持っていて。ただ押井監督からは、「現実の部分は映画に描かれないから、そのへんはあまり考えなくていいよ」って。
菊地:今回はすっごくファニーな役柄で、演じていて楽しかったですね。カラスに変身できる魔導師ってことで、やっぱりズル賢くて、愛嬌(あいきょう)がある雰囲気を意識しました。鳥のように自由……ですね(笑)。セリフがない代わりに、ダンスで感情を表現するのも面白かったな。
佐伯:黒木さんのセリフにもあるんですけど、カーネルは二人の子持ちの役なんです。わたしも実際、子どもが二人いるので、そういう部分がちょっとでも見え隠れしていればなぁと。前回、押井監督の「ASSAULT GIRL ケンタッキーの日菜子」(オムニバス映画「真・女立喰師列伝」の一編)で演じたのと同じキャラクターですが、今回はコックピットを飛び出して、アクティブな演技が出来て楽しかったですよ。
Q:3人の美人女優を演出した感想はいかがでしたか?
押井監督:今回はみんな別の日に撮影しました。僕は一つの現場で、一人の女優としか仕事出来ないタイプだから。女優さんと付き合うのは大変で、カメラが止まっちゃうと何を話していいかわからない(笑)。それに演技指導みたいなものもね……特にしないんですよ。いろいろ指示を出した上で撮影しちゃうのは意味ないと思いますし。それよりも女優さん自身になぜ自分がこの役なのか考えてほしいわけです。こちらとしては、自然と役柄をイメージしてもらうよう、衣装やロケ地にこだわりました。
三種三様の女優オーラが感じられます……
トークを盛り上げてくれたのは意外にもこの方!
ポーズがいちいちカッコイイです!!
地球の雄大さを体感した伊豆大島の大自然
Q:ロケ地になった伊豆大島はいかがでしたか?
黒木:現場はとにかく風と霧がすごかったですね。足場がかなり悪かったんで、アクションシーンはちょっと大変だったかな。でも、普段感じることのできない、気候の変化を体感できて楽しかったです。現場の雰囲気に、CGも加わっているんで、(完成した映画は)とても幻想的な世界観に仕上がっていると思います。
菊地:撮影が終わって、いざ帰ろうと思ったら「帰りは歩いてください」って言われて。結構、怖い場所を歩かされました(笑)。
押井監督:全然覚えてないけど……。あぁ、車輌規制があって帰りは車が出せなくなった時がありましたね。
菊地:監督が歩くのえらく速いんですよ! わたしは衣装を着ていたんですが、そんなのお構いなしでズンズンと。本当は監督といろいろお話しながら、一緒に歩きたかったです(笑)。
佐伯:地球の大きさみたいなことをすごく感じましたね。天候は基本曇りなんですけど、一瞬パァーッと晴れたり、天気の移り変わりを眺めながら、「地球をもっと大切にしないといけないな」と思いました。いつまでも、このままの美しい風景であってほしいなって。
Q:みなさんの衣装がとてもカッコ良かったです。特に黒木さんは、まるでゲームの世界から飛び出してきたような衣装でしたね。
黒木:着るとやっぱりテンションが上がりましたし、気が引き締まるというか、映画の世界観に入り込みやすかったですね。意外と着やすいし、動きやすい。とてもすてきな衣装だなと思いました。あと銃は本当に重かったですね。あれはなんであんなに重かったんでしょうか?
押井監督:本物ではないんだけど、鉄製だからかな。あれは男性が持つタイプだけど、デカい銃を持ってもらったほうが絶対カッコいいと思ったんです。
ゴージャスなブラウスに女優陣も釘付け!
とってもキュートなスマイル頂きました!
3人の勇姿をお見逃しなく!!
世界観に引き込まれつつ、突き放される不思議な感覚
Q:完成した作品をご覧になった感想を教えてください。
黒木:作品の世界観に引き込まれつつ、突き放される感覚。それが押井監督の作品の魅力だと思いますし、わたし自身、観終わった後にすぐもう1回観たくなりました。基本的に自分の出演した作品は1回しか観ないんですけど。この作品は、映像はもちろんセリフの聞こえ方も観るたびに違う印象で、常に新しい発見がありますね。
菊地:冒頭はすごくクールなんですけど、その後、ストーリーの展開がどんどんコミカルになっていくという流れが、押井監督らしいなぁって。わたしもやっぱり完成した作品を観て初めて「こういうことなんだ」って理解できた部分が大きかったんで、次回、また監督の作品に呼んでいただいたら、もっと楽しもうと思いましたね(笑)。
佐伯:仮想空間でゲームのプレーヤーを演じるということで、わたし自身「ここはどこ?」「わたしは誰?」っていう不思議な感覚を味わいました。そういう部分をぜひ観客の皆さんにも感じてほしいですね。映像的にも本当に面白いですし、スカッと爽快(そうかい)感たっぷりの作品だと思います。
押井監督:自分で希望した女優さんとお仕事できたし、それぞれの持ち味、カッコ良さを撮ろうという意気込みでした。実際に完成品を観て満足していますし、ぜひまた一緒に仕事したいですね。自分の映画としては珍しく、とても明るい映画が撮れたんじゃないかな。それはここにいる女優さんたちのおかげだと思いますね。
Q:続編の可能性はありますか?
押井監督:それはもう「やれ」と言われれば、いつでもやるんで。ハリウッドリメイクの話もあるみたいですけど、それに関しては「どうぞお好きに」って感じです。ただどちらにしても、今回出演してもらった3人の女優さんに出演してほしいですね。
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共演者でありながら、別々に撮影を行ったために、インタビュー当日がほぼ初対面だったという黒木、菊地、佐伯の3人。そんな不思議な感覚もまた押井作品らしいといえるかもしれない。「女優さんには好きに演じてもらいたかった。僕らスタッフはそのための準備をするだけ」という押井監督の言葉通り、双方の信頼関係とプロ意識があってこそ初めて誕生する誰も見たことがない世界観が「アサルトガールズ」の最大の見どころだ。世界を視野に入れた今作の動向に、これからも目が離せない。
映画「アサルトガールズ」は12月19日よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほかにて全国公開
文:内田涼 / 写真:高野広美 / 編集:シネマトゥデイ























