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「私は猫ストーカー」星野真里 インタビュー

一つ一つの質問にじっくり答えてくれた星野さん。
茶目っ気たっぷりの表情をパチリ!

猫に近づきたい一心で、思わずあんな格好に!?

Q.本作はベテランカメラマン、たむらまさきさんが撮影を担当していますね。
 
カメラの存在をほとんど意識させない撮影だったので、自分でもどんな風に撮られているのか全然把握していなくて。たむらさんからも「フレームに収まる必要は全然ないんで、好きなように動いてください」と言われていたので、どうなるのかわからないドキドキ感もありつつ、本当に自由に演じることができました。完成した映画を観て初めて「あっ、わたしこんな格好していたんだ」って驚くシーンもたくさんありましたね。
 
Q.猫に近づこうと星野さんがほふく前進するシーンは、鈴木監督の指示ですか?
 
いえ、あのシーンは自然とああなったんですよ。撮影に入る前に(浅生)ハルミンさんの原作を読んで、猫ストーカーの心得は予習していたんで、それに従いながら、猫ちゃんに近づきたい一心で、気付けばほふく前進していましたね(笑)。
 
Q.猫たちの共演はいかがでしたか?
 
猫ちゃんだから時間がかかったとか、トラブルが起こったってことはほとんどありませんでした。割と監督も「猫が動いたら、動いたでいいんじゃない」っていう感じで、逆にわたしたちも自然でいられましたね。リアルな空気感が出たのは、猫ちゃんのおかげです!
 
Q.ずばり猫ストーカーとしての心得を教えてください。
 
猫ちゃんに会ったら、まず何気なく近づいて、姿勢は低く……。そして「かわいいねぇ」とか褒めながら、少しずつ距離を近づけていくんです。
こんなステキな表情をしてくれたかと思えば……
とびっきりの笑顔! 愛くるしすぎます!!

恋愛は積極的にアプローチするタイプ!

Q.そんな猫ストーカー、ハルは星野さんの目から見てどんな女の子ですか?
 
もちろん猫にすごく興味があって、きっと猫になりたいって思っているのかもしれないですね。決して人付き合いがうまいタイプじゃないし、どちらかといえば、周りで起きていることをじっと見つめながら、何かを考える女の子だと思います。わたしも割とマイペースって言われることが多いんで、ほわーんとしている部分はちょっと自分と似ているのかもしれないですね。
 
Q.一方で、ハルは鈴木君という男の子(宮崎将)にプチストーカーされてしまうんですが、星野さんは気になる相手に対して、積極的にアプローチするタイプですか?
 
今までの恋愛を考えると、わたしは相手を追う方ですね。あまり気持ちをためておけないタイプなので、積極的に気持ちを伝えたいし、好きか嫌いかはっきりしてほしいんですよ(笑)。
 
Q.ハルは、猫ストーカーを人知れずこっそりと楽しんでいますね。星野さんにもそんな「こっそり楽しんでいる」ことってありますか?
 
音楽が好きでよく聴いているんですけど、ライブとか行っても、あんまりノレないんですよ。ノってる自分を見られるのが恥ずかしいという気持ちが強くって……。でも部屋に一人でいるときは、誰も見ていないから、音楽を聴きながら、思いっきり歌ったり、気分がノったら踊ったりしているんです。それは、ちょっと他人には見せられない趣味ですね。
 
Q.猫を追いかけているハルは、周りが見えないくらい熱中していますが、星野さんにもそんな瞬間はありますか?
 
やっぱり演技をしているときですね。「女優さんになりたい」っていう小さいころからの夢が実現した今、やりがいのある仕事に出会えると、とにかくうれしい気持ちで、ちょっと周りが見えなくなるというか。好きな演技ができるんだから、それでいいじゃないって思うんです。仕事に集中していると、家の中が多少汚くなってもしょうがないよ、みたいな(笑)。
あふれ出る少女のようなかわいらしさ!
一方で大人っぽい一面も見せてくれます……
最後はチビトムと一緒に、「観に来てね〜♪」

あの“フネさん”に出会えて感動!!

Q.坂井真紀さん、江口のりこさん、徳井優さんなど多彩なキャストが共演しています。
 
撮影自体が1週間だったので、ご一緒する時間は短かったんですが、皆さんいい意味でマイペースというか、特に現場を盛り上げる人がいるわけでもなく、すごく厳しい人がいるわけでもなく。でも、それぞれがそれぞれの心地いい時間を過ごしている感覚が、映画の中でぎゅっと固まった感じですね。でも皆さん、本番になると急に強烈な(演技の)ボールを投げてきて圧倒されることもありましたよ。バイト先の古本屋の奥さんを演じる坂井さんは、夫婦げんかのシーンで一気にテンションを高めて、だんなさん役の徳井さんに向かっていったり。リハーサルも基本1回だけなので、本番で驚かされることは多かったです。
 
Q.ハルが暮らすアパートの大家さんを演じているのは、「サザエさん」のフネ役で知られる麻生美代子さんでした。
 
お会いする前にフネさん役をやられている方と聞いていたので、現場に麻生さんがいらっしゃったときは、スタッフさんとの会話に聞き耳を立てながら、「本当にフネさんだぁ」って(笑)、素直に感動してしまいました。
 
Q.ロケ現場になった谷中、根津、千駄木の雰囲気はいかがでしたか?
 
まさに下町って感じで、とてもすてきでした。撮影の合間に町をぷらぷら散歩したり、お団子を買ったり(笑)。朝のさわやかな空気にも和みました。
 
Q.ちなみに星野さんは、猫派ですか、それとも犬派ですか?
 
家ではヨークシャーテリアとチワワを飼っているので、強いて言えば犬派ですけど、動物全般が大好きで、今回猫ちゃんとたくさんの時間を過ごして、改めて「かわいいな、面白いな」と思いましたね。撮影が終わった今でも、つい猫ちゃんの鳴き声に反応したり、体の模様をチェックしたり、結構意識しちゃうんですよ。猫ストーカーを演じたことで、日常の中に新たな楽しみが生まれましたね。
 
Q.最後に公開を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。
 
猫好きな人に観ていただきたいのはもちろんですけど、そうでない方もこの作品を通して、温かい気持ちになっていただければうれしいです。きっと周りにいる人たちや動物のことを「いとおしいな」と思えるはずなので。
 
 
 

 
今年だけでも本作をはじめ「60歳のラブレター」(深川栄洋監督)、「空気人形」(是枝裕和監督)などの出演作が公開され、女優として絶好調の星野だが、「いつもあまり具体的な目標は持っていなくて、楽しく生きていけたらいいなぁって(笑)。演技を通して瞬間瞬間、すてきな時間を過ごすことを大切にしています」と本人は至ってマイペースだ。だからこそどんなジャンルにも自然体で臨み、幅広い役柄を表現できるのかもしれない。もちろん「私は猫ストーカー」にもそんな彼女の魅力がぎっしりと詰まっている。
 
 
映画「私は猫ストーカー」は7月4日よりシネマート新宿ほかにて全国公開 
文:内田涼 / 写真:高野広美 / スタイリスト:木田智子(NEUTRAL)/ ヘアメイク:佐々木篤(GLUECHU)/ 編集:シネマトゥデイ
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