「GOEMON」大沢たかおインタビュー
革新的なVFX映像で日本のみならず、海外でも高い評価を受けている映像クリエーター、紀里谷和明監督の最新作「GOEMON」がついに完成した。さらに進化した圧巻の世界観を舞台に、天下の大泥棒・石川五右衛門の活躍を描いた本作で、五右衛門のライバル・霧隠才蔵をクールに演じるのが、今や日本映画界に欠かすことのできない存在となった大沢たかおだ。自由を謳歌(おうか)する五右衛門とは正反対に、ストイックな生き様を貫く才蔵はいかにして誕生したのか?
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04/23(木)更新
大人の色香が漂う大沢さん
女子胸キュンのこんな表情も!
才蔵は現代人に最も近い存在
Q:才蔵というキャラクターを演じる上で、こだわった点を教えてください。
基本的に、いつも役作りっていうほどのことはしないんです。ただ亡くなった父親が市川雷蔵さんの大ファンで、その雷蔵さんが才蔵を演じたことは知っていました。だからそのイメージが演技の入口にあったかもしれないですね。強いんだけど、はかない。そんな人物像ですね。
Q:江口洋介さん演じる主人公・五右衛門とは、親友でありライバル同士という関係ですね。
一見、正反対のキャラクターですけど、お互い、心の中では同じ葛藤(かっとう)を抱きながら生きている。才蔵のセリフも、実際には五右衛門が思っていることだったりすると思うし。ただその表現方法というか、見え方が違うんだと思います。五右衛門が光なら、才蔵は影ですね。
Q:大切なものを守らなければいけない、という才蔵の強い気持ちが印象的でした。
でも、それって今の時代を生きる人たち全員に言えることですよね。大切なものを守るためなら、どんな問題にも正面から向き合って、前を見なくちゃいけない。そういう意味では才蔵は決して特別な人間じゃないし、現代人に最も近い存在だと思いますね。
ただ立っているだけでも自然でカッコイイです……
何かやってくれそうなその目に才蔵を感じさせます
エネルギッシュだった紀里谷監督の現場
Q:ほぼ全編グリーンバックでの撮影だったそうですが、出演者として自分が置かれている状況を把握するのが難しかったのでは?
目に見えない世界観をスタッフ、キャストが共有できるように、紀里谷監督が最大限の努力をしてくださったんで、逆にいつもよりスーッと現場に入れた感覚ですね。台本はもちろん、絵コンテをはじめとする資料もすべて公開してくれましたし、紀里谷監督の前作「CASSHERN」も観ていたので、監督が目指すもののイメージもある程度つかめていましたね。
Q:江口さんとの激しいバトルシーンも見応えたっぷりです。
でも、事前の打ち合わせは一切していないんですよ。共演者と演技について相談するのキライなんで(笑)。特にアクションに関しては、出たとこ勝負。それに撮影後にCGを合成する部分も多いんで、監督から「ここで大沢さん、高く飛びますよ」とか状況を説明してもらって、「へぇー、じゃあこっちは着地を頑張っちゃおう!」とかね。子どもが仮面ライダーごっこする感覚ですよ。もちろん準備はしました。撮影に入る3、4か月前から殺陣を合わせたり。
Q:大沢さんから見て、紀里谷監督はどんな方ですか?
長編映画はこれが2作目ということで、確かにたくさんの映画を撮っている監督さんじゃない。でも、トライしたいことがたくさんあって、「そのためにもぜひ力を貸してほしい!」という熱意が強く感じられました。だから僕らキャスト、そしてスタッフも「じゃあ何ができるんだろう」って自然と考えながら仕事をしました。現場も集中力や意識の高さがすごくって、自分自身にも刺激になりましたね。
Q:大沢さん、江口さん、そして紀里谷監督は同世代ですね。
同世代だから、ということなのかわからないけど、確かにいちいち言葉でやり取りしなくても通じ合える部分は二人ともありましたね。共通言語じゃないけど、「1言えば、100わかる」みたいな感覚かな。
キメの目線もしっかり頂きました!!
改めて大沢さんに惚れること間違いなしの才蔵をお見逃しなく!
作り手の思いが「GOEMON」に厚みを与えている
Q:多彩な魅力を秘めた「GOEMON」ですが、あえてジャンル分けすると?
アクションもあるし、ラブもある。でもその根底に「人間の生き様を見せる」という紀里谷監督のテーマがあって、美しい映像や豪華なセットもそのために存在しているんだと思いますね。だから、ジャンル分けするならヒューマンドラマですね。
Q:とにかく作り手の熱意がビシビシ伝わる作品ですよね。
確かに、みんなの熱い思いが入り過ぎた作品だと思っています。すきがなさ過ぎというか(笑)。でもそれは、僕も含めた全員が抱えるいら立ちみたいなものをぶつけた結果なんじゃないかな。美術を担当した林田(裕至)さんだって「紀里谷監督がこう言うから……」なんて言いながら仕事してましたけど、実際にはどさくさ紛れに自分のやりたいことをやっているし。でもそれがいい絵につながっている。そういう各人の思い入れが作品の厚みになっているのは事実ですね。
Q:見どころは……?
若いころの才蔵(演じるのは注目の若手俳優、佐藤健)があまりにカッコ良過ぎて、ちょっとガク然としちゃいましたね!!(笑)
文:内田涼 / 写真:高野広美 / 編集:シネマトゥデイ






















