「天国はまだ遠く」徳井義実インタビュー
お笑いコンビのチュートリアルの徳井義実が、瀬尾まいこの小説を映画化した「天国はまだ遠く」で俳優として本格的なスタートを切る。彼は、都会の生活に疲れて田舎にやって来た女性をどこか突き放したような態度ながらも、実は温かく見守る民宿の青年を好演。芸人の顔とは異なるすがすがしい一面を見せた徳井が、自身の演技批評や、加藤ローサとの共演などについて楽しそうに語ってくれた。
11/07(金)更新
俳優の徳井です。
基本、ニヤケ顔なんで。
自分の演技は70点
Q:今回俳優としての自分をスクリーンでご覧になった感想を聞かせてください。
DVDでもらったものは見たんですが、まだスクリーンでは見ていないんですよね。自分でも一度スクリーンで見たいんですけどね。どうだろう……? ワンシーン、ワンシーンごとに自分のあら探しというか、「あぁ、このシーンは何点やな……」とかそんなんばっかりで(笑)。なかなか全体が入ってこないです。
Q:では、ご自分の演技を採点するとしたら何点でしょうか?
いやぁ〜、うーん……。何ですかね、どうやろう!? 70点ぐらいちゃいます?
Q:100点満点のシーンはありますか?
ローサちゃんが夜に民宿の前で、寝転がっているシーンがあるんですよ。僕がそこに出て来て「寒ないか?」って言うセリフがあるんですが、そのシーンです!
Q:加藤さんとの共演はいかがでしたか?
すごくやりやすかったですよ。まったくお互いに気を遣わず。僕は普段めちゃめちゃ人に気を遣うタイプでもないですけど、やはり初対面の人だと気を遣いますよね。特にこの映画だとほとんどローサちゃんと二人だけのシーンなので……。となるとちょっと気を遣わないといけない相手の場合はそれはある程度気を遣うでしょうし。ただこの人は本当に全然(笑)。何かね、お互いに二人でおって、しばらくしたら暗黙の了解で「お互いに気を遣わないでおこう」というのが、何かどっかのタイミングでできたと思うんですよ。なので別に気を遣って話すこともなく、普通にしていましたね。
「寒ないか?」にご注目!
「寒ないか?」の一言に命を懸ける
Q:一番のお気に入りのシーンを教えてください。
さっきも言いましたが、「寒ないか?」のとこです。ここだけはかっこ良くキメさせていただこうと思って。その「寒ないか?」に今回命を懸けたんで(笑)。
Q:撮影中に何か面白いエピソードはありましたか?
映画に関係のないところでインディアカという、バレーボールやバトミントンみたいなゲームをみんなで必死にやっていましたね。照明の中村(裕樹)さんというダンディなおじさんが、自分でチームを作ってやってはるんですよ。その人がやはり一番うまかったですね。僕も一応バレー部やったんで、まぁ、そこそこ。僕と(長澤雅彦)監督と中村さんの3人が一番必死になってましたね(笑)。
新しい徳井を見つけちゃってください。
ただいま人生を模索中。
Q:この映画を通して学んだことや、自分が成長したと思う部分はありますか?
学んだというよりは、この先の人生を考えるきっかけになりましたね。
Q:では、徳井さんは今後の人生をどのように歩んで行きたいと思われますか?
いや、まだその答えが出てないんですよね。ただ、これでとても考えさせられましたね。
Q:今後も俳優としてやっていきたいと思われますか?
それはお話をいただければ、はい! お笑いの僕ができる程度にはやりたいですね。
Q:この映画では料理のシーンも多かったですが、料理は得意ですか?
いうても一人暮らしが長いんで、料理は一通りできます。得意料理はトマトニンニクスパゲティですね!
Q:では、最後にこれからこの映画をご覧になる方々に、熱いメッセージをお願いします。
いつも僕は変態な部分しか見せていませんが、この映画の中では実は本当は徳井ってこんなヤツなんだよというところが出ていると思うんで、それを見ていただけたらと思います。
お笑い芸人というと相当テンションの高い人物を想像するが、徳井はモデルばりのルックスと穏やかな語り口で周りの女性陣をとりこにした。これまでにも何本か映画には出演していたものの、これが本格デビュー作となる本作では、素の自分に近いという口数の少ない好青年を演じ切る。彼が100点満点の芝居だと自負する「寒ないか?」という心温まる一言をしっかりと胸に刻み、ゆるゆると流れる時間と、実り多き豊かな大自然の美しさをぜひともスクリーンで満喫してもらいたい。
文:平野敦子 / 写真:田中紀子 / 編集:シネマトゥデイ / ヘアメイク:伊藤 元 / スタイリスト:三浦 知花 / 衣装:ダヴィッドモルソー























