スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ2009-2010 リーガ情報 中村俊輔情報
9月7日更新
【中村俊輔情報】中村、左足負傷に耐えオランダ代表相手に世界基準の実力示す
晴れたり曇ったり、時には横殴りの雨が吹きつけた5日のオランダ・エンスヘーデ。リーガ第2節、R・マドリードとの試合を前にエスパニョールの中村俊輔は、チームを離れ日本代表合宿に参加。世界屈指の強豪オランダ代表と親善試合を行い0‐3で敗れた。だが、ヨーロッパ特有の重いピッチにJリーグでプレーする日本人選手が苦労する中、欧州8シーズン目を迎えた中村俊輔は最後まで堂々とプレー。精度の高いラストパスやFKを見せるなど、改めて世界基準の実力を示した。
2001年3月のフランス戦惨敗(0‐5)や2004年6月のイングランドとのドロー(1‐1)など、さまざまな国際経験を積み重ねて、世界レベルを実感し続けてきた中村俊輔。しかし日本代表の一員としては、2006年ドイツワールドカップ・ブラジル戦以来、トップ10に入るような強豪国との対戦はなかった。彼自身にとっても「今の日本の力がどこまで通じるか」は、是が非でも確認したい大きなテーマだったはずだ。
ところが、開始7分に相手DFに左足を踏まれ、強い痛みを感じた。そんな状況でも必死に耐え、攻守両面にわたってピッチを走り回る。16分には右サイドでの果敢なドリブルから中村憲剛(川崎)のチャンスを演出するなど、鋭い戦術眼でチーム全体のバランスを確実に保った。
本田圭佑(VVVフェンロ)がテスト的に投入された後半は、守備のバランスが崩れ、中村俊輔自身も苦悩することになる。それでも彼は、前半以上に下がり気味に位置して確実にボールをキープ。パス出し役として献身的に働き、チームを落ち着かせようとした。その安定したプレーこそ、欧州7年間の多彩な経験が凝縮されたものだった。
そんな彼にとって最大の見せ場だったのが後半18分のFKだ。本田と奪い合いになった結果、遅延行為と見なされてイエローカードをもらうというアクシデントもあったが、ニアサイドに飛んだキックはやはり精度が高かった。GKフェルトハイゼン(フィテッセ)の好セーブがなければ、ゴールに吸い込まれていただろう。
このチャンス以外、基本的に守備に忙殺されることが多かった。が、本人はその役割に納得している。「前半と後半の途中までは手ごたえはあった」と話し、0‐3の大敗を、努めてポジティブに捉えていた。
オランダ戦で岡田ジャパンの通用する部分、しない部分が明確に整理できたのは大きい。これを踏まえて、中村俊輔は9月9日のガーナ戦で新たなチャレンジを期している。左足の負傷で弱音を吐くことなくピッチに立ち続け、中村俊輔はチームと自身のさらなる進化を目指し続ける。
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