ノミネーション
作品賞ノミネート紹介
アバター
製作:ジェームズ・キャメロン、ジョン・ランドー
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーバーほか
【あらすじ】
22世紀。惑星パンドラの原住民ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体=アバターを使い、貴重な鉱物を採掘する計画に参加したジェイク。足が不自由な彼は、アバターを得たことにより体の自由を取り戻し、さらにナヴィの娘と出会い、恋に落ちる。ナヴィと自分の任務の間で板ばさみになり苦悩するジェイクだが、やがて人類とナヴィの全面戦争が始まる。
【ひとくちメモ】
最多タイの9部門にノミネート。「タイタニック」を破り、世界興行収入新記録を樹立した歴史的メガヒット作。ゴールデン・グローブ賞で作品賞(ドラマ部門)を受賞しており、勢いに乗ってのオスカー受賞も十分あり得る。もし受賞すれば、キャメロン監督とジョン・ランドーにとって、「タイタニック」以来2度目の受賞となる。
しあわせの隠れ場所
製作:ギル・ネッター、アンドリュー・A・コソーヴ、ブロデリック・ジョンソン
監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:サンドラ・ブロック、ティム・マッグロウ、クイントン・アーロンほか
【あらすじ】
父の顔は知らず母とは引き離され、帰る家もない孤独な黒人少年、マイケル・オアー。真冬の夜道をTシャツ姿で歩いていた彼を見つけた、裕福な白人女性リー・アンは、彼を4人家族で住む豪邸に泊める。最初は同情からだったが、マイケルの美しく純粋な心に胸を打たれたリーは、彼を家族に迎え入れることを決意する。その後、フットボールの才能を見いだされた彼は、全米中の大学から注目を集めるようになり……。
【ひとくちメモ】
全米を代表するアメフトのスター選手の実話を基にした感動作。全米では2億ドルを突破する大ヒットを記録している。3人のプロデューサーにとって、これがアカデミー賞作品賞初ノミネート。ただし、ノミネート発表の時点では、対象となるプロデューサーが誰なのかは決まっておらず、後日発表される。
第9地区
製作:ピーター・ジャクソン、キャロリン・カニンガム
監督:ニール・ブロンカンプ
出演者:シャールト・カプレイ、ジェイソン・コープ、ナタリー・ボルトほか
【あらすじ】
1982年、南アフリカのヨハネスブルク上空に、巨大な宇宙船が姿を現す。中には病気のエイリアンたちが乗っていた。28年後。荒廃しスラム化した居住区、第9地区で生活を送っていた180万のエイリアンたちは、ヨハネスブルクから200キロ離れた第10地区へ移送されることになる。政府から選抜された職員が彼らの元を訪れるが、ある事故に巻き込まれ……。
【ひとくちメモ】
昨夏全米で大ヒットを記録した、反アパルトヘイトという社会的なメッセージも組み込んだSFアクション大作。もし受賞すれば、本作のプロデューサーの一人、ピーター・ジャクソンにとって、アカデミー賞監督賞を獲得した「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」に続き、これが2度目。
17歳の肖像
製作:フィノラ・ドワイヤー、アマンダ・ポージー
監督:ロネ・シェルフィグ
出演者:キャリー・マリガン、ピーター・サースガード、アルフレッド・モリーナほか
【あらすじ】
1961年、ロンドン。オックスフォード大学進学を目指す優等生のジェニーは、ある雨の日に、倍以上年の離れたジェントルで魅力的な男性に出会い、恋に落ちる。勉強漬けの日々から脱出し、刺激的な大人の世界を初めて知った彼女は、家族や教師から反対されつつも、少し背伸びをしながら大人への道を模索していく。
【ひとくちメモ】
本国イギリスのアカデミー賞では、最多8部門にノミネートされている、青春ドラマ。もし受賞すれば、昨年の「スラムドッグ$ミリオネア」に引き続き、2年連続でイギリス映画に栄冠をもたらすことになる。ちなみに脚色を担当しているのは、「ハイ・フィデリティ」「アバウト・ア・ボーイ」といった作品でおなじみのイギリス人作家、ニック・ホーンビィ。
【受賞】ハート・ロッカー
製作:キャスリン・ビグロー、マーク・ボール、ニコラス・シャルティエ、グレッグ・シャピロ
監督:キャスリン・ビグロー
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出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティほか
【あらすじ】
2004年、イラク。死と隣り合わせの危険任務に従事する米軍爆弾処理班に、ジェームズ二等軍曹が赴任してくる。緊張した状況下で、怖いもの知らずな行動を取る彼の姿を見て、仲間たちは不安を募らせる。彼は勇敢なプロフェッショナルなのか? 虚勢を張る無軌道な命知らずなのか? そんな彼らの思いとは無関係に戦況は厳しくなり、命がけの爆弾処理の日々が続く。任務終了まで、あと38日……。
【ひとくちメモ】
「アバター」同様、最多9部門にノミネートされている注目作。アメリカ製作者組合賞(PGA)の作品賞、さらには過去10年間に8度アカデミー賞作品賞と受賞作が一致した、放送映画批評家協会賞(BFCA)でも作品賞を受賞しているだけに、本命の一本と言える。ちなみに「アバター」の監督ジェームズ・キャメロンは、本作の監督キャスリン・ビグローの元夫。
イングロリアス・バスターズ
製作:ローレンス・ベンダー
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:メラニー・ロラン、ブラッド・ピット、クリストフ・ヴァルツほか
【あらすじ】
ナチス占領下のフランスで、家族をナチに虐殺されたショシャナは、復讐を果たす日を待ちわびていた。同じ頃、イングロリアス・バスターズと呼ばれる連合軍特殊部隊に、ある指令が下される。非情な手段でナチスを血祭りに上げる彼らに、ナチス根絶のまたとないチャンスがやってくる。ショシャナが館主を務める劇場で開催される映画プレミアに、ヒトラーを含むナチスの高官が参加するのだ。今、運命の夜が幕を開ける。
【ひとくちメモ】
クエンティン・タランティーノ最大のヒット作となった本作は、彼の監督作では「パルプ・フィクション」に続く2度目のアカデミー賞作品賞ノミネートに。映画作戦でナチスに復讐を果たすという映画愛がつまったテーマは、ハリウッドでの共感度も高いと思われるので、受賞の可能性は大いにある。プロデューサーのローレンス・ベンダーにとって、これが3度目のアカデミー賞作品賞ノミネート。
プレシャス
製作:リー・ダニエルズ、サラ・シーゲル=マグネス、ギャリー・マグネス
監督:リー・ダニエルズ
出演:ガボレイ・シディベ、モニーク、ポーラ・パットンほか
【あらすじ】
1987年、ハーレム。16歳のプレシャスのおなかには赤ちゃんがいる。父親は、行方不明の実の父。母からは精神的虐待を受ける日々だ。妊娠が原因で中学を中退した彼女はフリースクールに通いはじめ、教師やクラスメートと交流を深めながら、自分の人生を変えることを決心する。しかし、さらに過酷な運命が彼女を待ち受けていた……。
【ひとくちメモ】
カリスマ的な人気を誇るTV司会者、オプラ・ウィンフリーと、ブラック・ムービー界のヒットメーカーであるタイラー・ペリーが製作総指揮に名を連ねているだけに、黒人層からの支持が圧倒的に強いと予想される。ちなみに、オプラは元々女優で、スティーヴン・スピルバーグ監督作「カラーパープル」でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた経歴がある。
ア・シリアス・マン(原題)
製作:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
監督:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
出演者:マイケル・スタールバーグ、リチャード・カインド、フレッド・メラメッドほか
【あらすじ】
1967年、ミネソタ。ユダヤ人の教授ラリーは良き家庭人だ。が、息子はマリファナ愛好家の問題児。娘は鼻を整形するため親から金を盗む不届き者。さらにラリーの無職の弟も彼らの家に居候していた。ある日、生徒がテストに落第したことに異議を申し立て、ラリーの元にやってくるが、もちろん却下。しかし彼が立ち去った後、大金が残されているのを発見する。その頃から、奇妙な事件が立て続けに起こり始め……。
【ひとくちメモ】
キャストは無名ながらも、「ファーゴ」「ビッグ・リボウスキ」のコーエン兄弟らしいひねりのきいた、シュールかつシニカルなブラックコメディーの傑作。受賞すれば、2人にとって2年前の監督作「ノーカントリー」以来、2度目となる。
カールじいさんの空飛ぶ家
製作:ジョナス・リヴェラ
監督:ピート・ドクター
声の出演:エドワード・アズナー、ジョーダン・ナガイ、ボブ・ピーターソンほか
【あらすじ】
愛する妻エリーを失ったカールじいさんは、街の再開発計画が進む中、ある事件を起こしてしまい、2人の思い出が詰まった我が家から立ち退きを命じられる。途方に暮れるカールは、エリーといつか一緒に行こうと夢見ていた伝説の滝、パラダイス・フォールに向かって、数万個の風船をくくりつけた家と共に旅立つ。
【ひとくちメモ】
アニメ映画が作品賞にノミネートされるのは、1992年の「美女と野獣」以来18年ぶり。アニメ映画としては2009年最大のヒット作であり、批評家からも大絶賛された。ノミネート数が67年ぶりに10作品になった記念碑的な年だけに、初のアニメ作品受賞の可能性も少なくはない。
マイレージ、マイライフ
製作:アイヴァン・ライトマン、ジェイソン・ライトマン、ダニエル・ダビッキ
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:ジョージ・クルーニー、ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリックほか
【あらすじ】
企業のリストラ対象者に解雇を通告するリストラ宣告人、ライアン。年間出張322日の彼は、人生の「荷物」を持たずに、夢のマイレージ1000万マイル到達のみを目標に生きていた。そんな、多くの人間に囲まれていながらも誰ともつながっていない孤独な人生を送っていた彼が、ある新人女性社員との出張を通じ、自分の生き方を見つめ直す。
【ひとくちメモ】
未曽有の大不況に苦しむアメリカを舞台に、コミュニケーションが複雑化したリアルな「今」の時代を切り取ったドラマ。監督は、一昨年「JUNO/ジュノ」がアカデミー賞作品賞にノミネートされたジェイソン・ライトマン。(彼と共に)製作に名を連ねるのは、実父のアイヴァン・ライトマン。父子での初受賞なるかに注目。






