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映画のクレジットに載るようになったのが1974年というから、俳優歴は30年以上になるリチャード・ジェンキンス。渋面のキャラクター俳優で数え切れないほどの映画に出ているが、このように脚光を浴びたのは初めてで、アカデミー賞にも初ノミネート。抑えた渋い演技でありつつ、温かさあふれる立ち振る舞いは好感度が高いが、残念ながら強豪ぞろいの本年度ではオスカー獲得は難しそうだ。
風ぼうや身のこなし方だけでないフランク・ランジェラの成り切りぶりはすさまじく、彼が演じたニクソンの魂を感じたほど。政治ドラマが好きな人には必見の映画となった「フロスト×ニクソン」ではあるが、悲しいかなそれでも今年のライバルたちには太刀打ちできない可能性が高そう……。
「ミスティック・リバー」で主演男優賞を受賞済みのショーン・ペン。アカデミー賞へのノミネーションは今回を入れると5回目の常連俳優だ。先日のSAG賞(全米俳優組合賞)でも主演男優賞を受賞しており、まさしく本命といえるが主演男優賞での受賞経験があるだけに、まだオスカーを取ったことのないほかの4人へ票が割れる可能性も大きい。
「12モンキーズ」で助演男優賞のノミネート経験を持ち、通算2度目のノミネーションとなるブラット・ピットは、愛するパートナーのアンジーことアンジェリーナ・ジョリーとともに主演部門入り。本作での年寄り少年から青年になるまでの演技は素晴らしかったが、彼のハンサム度と人気がオスカー受賞を阻む大きな障害になる可能性大!
一時期はドラッグにはまり落ちぶれてしまっていたミッキー・ロークだが、本作での熱演で、ゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門)最優秀主演男優賞を獲得し、数々の映画賞にもノミネート。苦境に耐えてここまではい上がってきたミッキーだけに、ある意味で彼自身のことを語っているようにも思える本作は訴えかけてくるものが違う。強敵ショーン・ペンに立ち向かえるのは彼しかいないかも。