イントロダクション

 近年、DNA鑑定技術などの進歩で、過去に起きた事件に新たな事実が分かるケースが発生している。その中でも、多くの人生を狂わせるのが“冤罪”だ。冤罪のもたらす悲劇は、真の犯人を取り逃がしてしまうこと、そして、犯人と間違われ罪を着せられた人間の苦痛。さらには、事件の被害者や、その周囲の人々、罪を着せられた人間の周囲の人々など、たくさんの人に影響を及ぼしていく。
 連続ドラマW「推定有罪」は、冤罪事件の当事者だけでなく、遺族、警察、裁判所、弁護士、報道関係者など、さまざまな立場の人々の姿を描く、社会派人間ドラマだ。連続ドラマW「空飛ぶタイヤ」(2009年)、「下町ロケット」(2011年)で高い評価を得た、脚本・前川洋一、監督・鈴木浩介のコンビで、“冤罪”の本質的な罪深さに迫る。

ストーリー

 戦場を取材していたジャーナリスト・加山(仲村トオル)の元に衝撃的な一報が入る。12年前に起こった幼女殺人事件の犯人として服役していた篠塚(國村隼)が、実は無実だったのだ。当時、この事件の取材をしていた加山は、確信を持って篠塚が犯人だという記事を書き続けていたが、12年を経てそれが誤っていたと立証されてしまった。篠塚の弁護人・石原(黒木瞳)は会見を開き、警察のずさんな捜査を非難、失われた12年の苦しみを訴える。しかし、篠塚の娘・美保(本仮屋ユイカ)は、今になって出所した父親に対し、複雑な思いを抱く。また、被害者の姉・弘子(ミムラ)も、この事実を受け入れ難く感じていた。会見を厳しい表情で見つめる刑事・浅田(陣内孝則)は、篠塚を犯人として刑務所へ送り込んだ張本人。無実の人間を捕らえてしまった浅田、犯人に仕立てて世論をあおってしまった加山。…それぞれが今、“冤罪”という事実に向き合いはじめる。