冤罪事件とは

 「冤罪」とは、無実の罪のこと。罪を犯していない者が国家機関による刑事手続において、真実に反して罪人とされることである。免田事件、富山連続婦女暴行事件、布川事件、足利事件など数多くの冤罪事件が実際に起こっているが、これらの事件の背景には様々な要因が絡み合っている。特に証拠不十分な中での取り調べにおける自白の強要や、DNA鑑定の精度の低さなどが問題視されていた。

 しかし、近年の技術の発達によって、DNA鑑定の精度は格段に高くなってきている。警察庁によると、以前のDNA鑑定は、デオキシリボ核酸(DNA)の計9つの部位の鑑定ができる試薬を使用。9部位すべてのDNA型が別人と一致する確率は、日本人に最も多い組み合わせでも約1,100万人に1人だったという。平成18年に導入した新たな試薬では、計15の部位の鑑定ができ、現在ではDNA型の組み合わせが別人と一致する確率 は約4兆7千億人に1人という確率で個人識別を行うことが可能となっている。

※平成20年版警察白書より一部引用