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『株価暴落』(秘)調査報告書
調査報告1 
『池井戸潤とWOWOW』
いま最も注目される直木賞作家・池井戸潤!

10月19日(日)22時にスタートする連続ドラマWの最新作は、池井戸潤・原作の『株価暴落』である。池井戸潤と言えば、数々の小説がドラマ化されてきた。2013年7月に放送された『半沢直樹』や今年4月の『花咲舞が黙ってない』は記憶に新しいだろう。

そもそも池井戸潤の小説を初めて連続ドラマ化したのはWOWOWである。
記念すべき第一弾は『空飛ぶタイヤ』。原作の世界観を壊さない丁寧な制作が評価され、2009年度の『日本民間放送連盟賞』や『東京ドラマアウォード』、『ATP賞テレビグランプリ』等、数多くの賞を総なめにした。
その勢いに乗り2011年には第二弾となる『下町ロケット』が制作された。その撮影中に池井戸潤は、第145回 直木三十五賞を受賞。報告を受けた制作現場は歓喜に包まれ、『下町ロケット』は渾身の一作となった。
そして今回、第三弾となる『株価暴落』。元銀行員の池井戸潤が描く、メガバンクを舞台にした社会派人間ドラマである。期待せずにはいられない。


次々とドラマ化される池井戸潤の小説。その魅力は一体何だろうか?
青木プロデューサーはこう答える。
――池井戸潤さんの小説は単なる“職業もの”ではない。物語の中に圧倒的なリアリティが存在し、社会性に満ちている。過去ドラマ化した2作品や本作は主人公が一様に理不尽と闘い、信念を貫く努力を重ねる。世の中には無数の不条理がある。間違っていることを間違っていると主張し、組織に立ち向かうのは容易なことではない。しかし池井戸潤さんの描く主人公たちは多くの犠牲を覚悟の上で立ち向かう。彼らは信念を持っている。情熱を持っている。敵に屈しない強さを持っている。そんな主人公の凛々しい姿が、多くの視聴者の支持を得ているのだ。

原作本
  • 原作:「空飛ぶタイヤ 上・下」
    (講談社文庫)
  • 原作:「下町ロケット」
    (小学館文庫)
台本と原作本
  • 原作:「株価暴落」
    (文春文庫)
  • 台本
フリー小冊子 池井戸潤×青木泰憲(WOWOWプロデューサー)特別対談!全国書店にて無料配布されていますので是非、お手にとってご覧下さい。 池井戸潤×青木泰憲
(WOWOWプロデューサー)特別対談!
全国書店にて無料配布されていますので是非、お手にとってご覧下さい。
主人公・板東洋史に、WOWOW 初登場となる織田裕二!

主人公・板東洋史を演じるのは織田裕二だ。メガバンク・白水銀行で、不正を斬り、銀行員としての正義を追及する。そんな板東と敵対する二戸哲也に高嶋政伸。私利私欲に走り、邪魔な板東を排除しようと奔走する。
その他、巨大スーパー・一風堂の取締役広報室長に石橋凌、取締役財務部長に石黒賢。爆破事件の鍵を握る青年に瀬戸康史、その恋人に川島海荷。爆破事件を追う刑事に板尾創路など、実力派の俳優陣が脇を固める。

一風堂の『株価』を軸に、各々の思惑が交差する、極上の人間ドラマとサスペンス。連続ドラマW『株価暴落』は10月19日(日)22時から。初回放送は無料だ。

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取材・執筆/千葉美鈴
調査報告2 
『巨大組織と個の存在』
業績悪化した企業の再建を担う『審査部』 vs 銀行経営の指令塔『企画部』

銀行という組織の内部をご存じだろうか?
組織のトップに君臨するのが頭取。その直下に副頭取、そして役員たち。以下、数多くの部署に枝分かれしている。連続ドラマW『株価暴落』で主に描かれるのは、織田裕二が演じる板東洋史が所属する『審査部』と、高嶋政伸が演じる二戸哲也が所属する『企画部』である。

『審査部』は業績悪化の大企業に対して“融資するか否か”を審査する。「決算書」や「資金繰」等も把握、資産の無駄遣いや採算の合わない事業を洗い出し、企業の再建をバックアップすることもある。業績不振の大企業の「生殺与奪」をも握る重要な部署である。
一方『企画部』は銀行の中長期の経営を“企画・遂行”する。それは経営戦略の根幹となるため、銀行経営における指令塔の役割を果たしているとも言える。
取引先との関係性を重視する審査部に対し、銀行全体を見渡す企画部。銀行経営を潤滑に行うという同じ目的を持ちながら、アプローチ方法は全く違う。板東と二戸の対立は激化して行く。

組織図
連続ドラマW『株価暴落』記念すべきクランクイン!

容赦ない真夏の太陽に逆らい、大都会の雑踏での撮影。7月某日、連続ドラマW『株価暴落』はクランクインを迎えた。メガホンを握るのは鈴木浩介。『空飛ぶタイヤ』や『下町ロケット』でも監督を務めており、池井戸潤が原作のドラマには欠かせない存在である。鈴木監督の手腕が存分に発揮された今作も、撮影はスムーズに進行した。

場面写真

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そんな中、特筆すべきは、板東と二戸が意見をぶつけ合う大会議室のシーンだろう。
その日、200平方メートルは超えるであろう広い会議室に、板東を始めとした銀行員が集結した。経営会議での白熱した議論。金融専門用語が飛び交う中、持論を主張する板東。そんな板東を冷めた目で眺める二戸。他の銀行員達は誰につくべきか鼻をきかせ腹を探る。徐々に空気がピンと張り詰めて行く。そんな淀んだ空気、悪の温床を一掃するかのように、板東は信念を語りだす――。
このシーンはドラマW『株価暴落』の第一話の冒頭だ。『株価暴落』の世界観を存分に味わえる、見応えのあるシーンである。第一話の放送は10月19日(日)22時から。初回放送は無料だ。是非お見逃しなくご覧頂きたい。

取材・執筆/千葉美鈴
調査報告3 
『株価爆発』
あの“爆破シーン”が撮られるまで!

その日は、早朝の撮影開始時から、緊迫した空気が漂っていた。いつもなら休憩時間には和気藹々としているスタッフたちも、どこか落ち着かない様子だ。一同、今日のメインの撮影のことを考えているのだろう。

今日は第一話の見どころのひとつである“爆破シーン”の撮影がある。
いつもはいない“スタントマン”が待機し、いつもは使わない“火薬”が慎重に扱われている。
ロケ現場はスーパーマーケット。店内からお客様の声が聞こえる中、バックヤードでは着々と爆破の準備が進められている。そう、爆破シーンはスーパーの営業中に撮影されるのだ。
専門家の指導の元、一般のお客様が爆破の影響を受けない、充分な距離は保っている。決してお客様に迷惑がかかることはない。だか、万が一のことがあっては取返しがつかない。そのことが、スタッフの緊張を更に高めているに違いない。

撮り直しは許されない、一度限りの真剣勝負!

監督や助監督がスタントマンたちに演技指示を始める。撮影部はカメラの位置を確認する。照明部や録音部も迫力ある映像を演出するため、準備に余念がない。
やがて火薬が仕掛けられ、スタントマンが定位置につく。監督をはじめとした撮影スタッフは充分な距離を取り、姿勢を低くする。いよいよ本番の撮影だ。
「ヨーイ、ハイ!」監督から合図が出され、息を押し殺す一同。バックヤードを映すのは四台のカメラ。いまかいまかと、その瞬間を待ち構えている。

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やがて、ドカンッ――という爆音と共に、強烈な爆風。スタントマンたちが吹き飛ばされ、白煙が立ち上った。

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「カーット!OK!」監督の声で、途端に一同の緊張は解けた。安堵の息が漏れ、どこからともなく自然と拍手が沸き起こった。
第一話で放送された“爆破シーン”はこのように撮影された。

お客様に迷惑をかけることもなく、一人のけが人も出さずに、無事、狙い通りの画を撮ることが出来た。CGは一切使われていない正真正銘リアルな映像だ。これはスタッフ一同の努力の賜物と言ってもいいだろう。

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さて、この“爆破事件”により、巨大スーパーマーケット・一風堂は窮地に立たされ、株価の下落が始まった。犯行声明を送ってきた“案山子”とは誰なのか?そして犯人が事件を起こした目的とは?
多くの謎が渦巻く“爆破事件”。第二話では物語が真実へ近づきはじめる。放送は10月26日(日)22時から。どうぞお見逃しなく。

取材・執筆/千葉美鈴
調査報告4 
『真夏の屋外撮影』
気温35度を超す猛暑日の屋外撮影!
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10月19日(日)に放送が開始された連続ドラマW『株価暴落』だが、実際に撮影が行われたのは、7月、8月である。真夏の撮影と言えば、避けられない苦労がいくつかある。
まずは『衣装』だ。夏に撮影される連続ドラマは、秋や冬に放送されることが多い。それに合わせ、通常はドラマ中の季節も秋や冬に設定される。『株価暴落』の季節設定は九月。ところが実際に撮影が行われているのは真夏、気温35度を超す猛暑日もしばしばだ。屋内の撮影ではエアコンを使えるが、屋外ではそうはいかない。季節感にリアリティも持たすため、照り付ける太陽に逆らう必要がある。滴る汗を徹底的に拭い、冷感スプレーで火照りを冷ますのだ。

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もう一つは『音声』に関することだ。近年のマイクは性能が良い。微かな音すら逃さず拾う。足音はもちろん、エアコンの送風音、車の走行音、そして夏の風物詩である蝉の鳴き声。
監督から「本番!」の声がかかると、スタッフは息をひそめ、不要な音を立てないよう神経を使う。しかしもちろん、蝉はお構いなし。鳴きやむことはない。
そんな時は『蝉待ち』となる。制作部が蝉の元へ走り、木や枝を棒で突いたり、水鉄砲で遠くへ追いやるのだ。進化する高性能マイクのために、人は原始的な方法で対処せねばならない。夏の撮影現場のお約束の光景だ。

妥協は許さない、匠の技の数々!

これは、謎の青年・犬鳴黄を演じる、瀬戸康史さんの手元の撮影風景だ。ドラマを観ていると時折出てくる、『書類』や『携帯画面』のアップ映像。役者の手元が映る場合は、実はこんなに接近して撮影されている。瀬戸さんの周りに密集する撮影スタッフ達……傍から見ると、余りにも至近距離で、思わず笑みがこぼれるが、当人たちは至って真剣である。納得する絵を撮るために、妥協は許されないのだ。

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さて、来る11月2日(日)22時から、連続ドラマW『株価暴落』の第三話が放送される。一風堂の株価暴落は止まらない。二戸の思惑は明らかになり、主人公・板東との生き残りをかけた対立が激化して行く。窮地に立たされている板東は、果たしてどのような行動をとるのか? 後半戦へ大事なバドンを渡す第三話。お見逃しなく。

取材・執筆/千葉美鈴
調査報告5 
『特別試写トークショー』
鈴木浩介監督と相島一之、特別試写トークショー!

先日、『株価暴落』特別試写の後に、トークイベントが行われた。登壇したのは、監督の鈴木浩介と二戸の上司・来栖太平役の相島一之だ。
観客が第一話の余韻に浸る中、連続ドラマW『株価暴落』が存分に語られた。

――主演の織田裕二さんと、敵役の高嶋政伸さんの印象をお願いします。

監督:織田裕二さんには圧倒的な存在感があります。会議室やデスクのシーンが多い中、座り方、ジャケットの羽織り方、鞄を置く位置など、自分の魅せ方に拘りを持って臨んでいました。

相島:織田さんは一つ一つの仕草が絵になるんですよね。それに、池井戸作品の主人公は組織や強者に正義を貫く芯を持っていますが、織田裕二さんは真っ直ぐな人で、主人公の板東そのものだと思いました。

監督:対して、敵役の高嶋さんは非常にアグレッシブなお芝居。目をつぶっていて、瞼を開ける時に、瞳の中で瞳孔がくるりと回るんです。高嶋さんはサメが獲物を噛む瞬間の瞳を意識しているとおっしゃっていました(笑)

相島:まるでハリウッドの悪役のように鬼気迫る。子供が見たら間違いなく泣いてしまいます(笑)

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――WOWOWドラマの魅力についてお願いします。

相島:CMが入らないので、集中して観ることが出来ます。けれど映画ではなくあくまで“連続ドラマ”。ドラマの未来に大きな可能性を感じますね。

監督:地上波とは違う“味わい”や“テイスト”があります。地上波ではCMあけからでも観られるよう、分かりやすい構造にする必要があります。WOWOWドラマはCMがない分、グッと集中して物語に入りこめるんです。

初めての社会人役は、白衣がまぶしい看護師!
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連続ドラマW『株価暴落』はメガバンクの内外を描いた社会派ドラマだ。ご覧いただいて気付いたと思うが、男性キャストの数が圧倒的に多い。そんな中、一種の清涼剤的存在になっているのが、謎の青年・犬鳴黄の恋人で、看護師の東堂由希を演じる川島海荷だ。
初めての社会人役。看護指導の方のアドバイスを受けながら、看護師役を熱演する川島海荷は、初々しさの中にも、抜群の安定感がある。酸いも甘いも知る銀行員や刑事の中で、フレッシュな彼女の存在が、ドラマの世界観を広げているのだ。

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ドラマはいよいよ大詰めだ。登場人物各々が、強い意志を持って、最終章へ走り出す。連続ドラマW『株価暴落』第四話は、11月9日(日)22時から。是非、お見逃しなく。

取材・執筆/千葉美鈴
調査報告6 
『クランクアップ、そして最終話』
連続ドラマW『株価暴落』、遂にクランクアップ!

八月末日、連続ドラマW『株価暴落』は約二か月に及ぶ撮影を終え、無事クランクアップを迎えた。鈴木浩介監督から花束を受け取った主演の織田裕二は、感慨深い面持ちで感謝の言葉を述べた。

後に、撮影を振り返り、静かにこう語った。
――素晴らしいチームでやれたことが刺激になりました。『株価暴落』で演じさせて貰った板東洋司という人間は、上からの理不尽な命令に、「仕方がない」と諦めることはせず、自分の信念を貫こうとします。芝居をして感じたのは、「我慢が多い」ということ。板東は決して表には出しませんが、人知れずストレスを溜めています。脚本に「深呼吸する」というト書きがいくつかあって、一人になった時、息苦しさを発散しているんだなと実感しました。

今回、初めてWOWOWのドラマに参加させて貰うことになり、事前に過去の作品を何本か拝見しましたが、素晴らしい作品が何本もありました。何故いままでWOWOWのドラマと出逢えなかったんだろう、と。こういうのが観たかったし、こういうのがやりたかったという作品が、そこにありました。
『株価暴落』は大人のためのドラマですが、僕は小さい頃、大人が夢中になってドラマを観ている姿を通して、画面の中の世界を感じていました。そういう意味では、大人に限らず、多くの人に楽しんでもらえるのかもしれない。皆さんがどれほど苦労して会社勤めしているかは、この作品通じて嫌と言うほど痛感したので、会社に勤めている方にも、頷きながら見て欲しいですね。

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また高嶋政伸演じる二戸哲也との対立シーンについては、「観る人が純粋に面白がれるシーンになっているはず」と、自信をのぞかせた。
織田裕二、高嶋政伸に限らず、俳優陣は、どう演じればそのシーンがより面白くなるかを考えて挑む。時には台本に書かれてない演技もするし、監督の演出以上のものを返してくることもある。相乗効果とはまさにこのことで、役者が、監督が、スタッフ全員が、良い作品を作るために試行錯誤しているのだ。

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そして注目の最終話は……!

いよいよ物語の発端となった『爆破事件』の真相が明らかになる。
誰が何のために事件を起こしたのか?
黒幕は一体誰なのか?
そして白水銀行や一風堂の運命は?
11月16日(日)22時~、連続ドラマW『株価暴落』はいよいよ注目の最終話を迎える。最後までどうかお見逃しなく。

取材・執筆/千葉美鈴