25th

WOWOW

PC版

ご加入はこちら

連続ドラマW

東野圭吾「変身」

インタビュー

場面写真

脚本を読んだ印象は?

「ゾクッ」としました。僕が演じる成瀬純一は手術を受けてから発言や行動、態度、全て変わっていってしまうのですが、最初はその変化に違和感がなかったんです。でも読み進めていくうちに、ふと、「最初の頃と比べて純一の人格はこんなにも変化していて、いつの間にか元の純一からこんなにも離れてしまっていたんだ」と気づいた時が怖かったです。

成瀬純一を演じる上での苦労と、共感する点は?

口調に気をつけながら演じています。
今、演じている“純一”が元々の人格からどのぐらいかけ離れているのか、その距離を計るのが難しいです。純一は、変わっていってしまうことに抵抗できない恐怖や不安などと闘いながら、周囲にはイライラした態度を見せたりする。悲しい宿命を背負わされてしまった人間だな、と演じていても脚本を読んでいても思いました。

手術前と術後の人格のどちらかに感情移入することはありますか?

手術前と手術後では、二階堂さんが演じる恵に対する態度が全然違うので、二階堂さんに対しては何か罪悪感がありますね(笑)。「ここまで変わってしまうんだな」と思って悲しく感じることもあります。

場面写真

ドラマのテーマとして「純愛」と「サスペンス」の要素がありますが、神木さんはどちらに重点を置いていますか?

「愛」ですね。恵が献身的に純一を支えていたり、お互いの信頼感だったり、それぞれの歪んだ愛情が生々しくて、リアリティがあります。人対人、という意味ではラブストーリーだと思います。

二階堂さんとは初共演ですが、現場の雰囲気は?

楽しいです。永田監督を初め、スタッフの方々が過去にご一緒させていただいた方々が多いので、みんな親戚の人という感覚です。
二階堂さんとは以前お仕事させて頂く機会はあったのですが、現場でお話をしたことがなかったので、初対面と言ってもいいぐらいですね。なので最初は、どういう方なのか想像もできないままお話していたのですが、今は、気を使い過ぎずに冗談を言い合える関係になりました。芝居の中でもそうですが、本当に支えてくれて優しい方なんだな、と感じています。

神木さん自身が過去に“変身”したな、と思うことはありましたか?

高校1年生の時に、「変わったな」と思いました。それ以前は、役の第一印象のことばかり考えて現場に入っていたのですが、高一になった頃、ある役の演技をする上で「こう動けば、こう見えるのでは」と立ち居振る舞いを考えてみたら、それが楽しかったんです。それからは、役の第一印象を大事にすることを大前提にしつつ、監督と話し合いながら立ち居振る舞いを細かく考えるようになりました。

場面写真

そのきっかけとなった役とは?

ドラマでハッカーの役を演じた時に、その役をキャラクターとして見せたかったので、印象的な仕草が必要だと思い色々と考えました。その時に「役を作る作業」に初めて出会ったんです。

WOWOWのドラマに対する印象は?

まるで家で映画を見ているかのような作品が多いという印象です。
「東野圭吾 変身」もワンカットや長回しが多いので、見ていただいた方には映画みたいだな、と感じて頂けるのではないかと思います。

「東野圭吾 変身」の見どころは?

純一と恵の信頼関係だったり、(手術前と手術後では)ここまで純一が変わってしまうのかという所、そして純一の周りにいる人たちも、深い背景や様々な思い、狙いを持つ方々なので、全員の言動を注意深く見ているとより楽しく見られると思います。

場面写真

神木さんのオススメシーンは?

些細なところですが…純一が自分の部屋でイライラしていて、隣の部屋が騒がしい時に、壁に向かってコップを投げるシーンがあります。本番で僕が投げたコップが本当にうまい具合に割れたので、その点は注目です(笑)。

場面写真

脚本を読んだ印象は?

現場で読み取っていく時に、生きてくる脚本だなと思いました。何気ない会話でも、それを現場で演じるとまた違った印象に聞こえてきたり、謎が見え隠れするセリフの仕組みがわかってきて、「あ、こういう力があるのが東野圭吾作品なんだ」と思いました。

葉村恵を演じてみていかがでしたかしたか?

私は演じる側なので、現場に入っている時以外では、普段、現場のことを考えることはほとんどなくて、いつも撮影が終わったら「お疲れさまでした」と言ってプライベートに切り替わるんですが、今回は家に帰っても、神木くんのことが頭に残っていたりして「どうなっていくんだろ」という不安が付き纏っている感じがしています。それは、相手の役者さんとの繋がりがとても感じられる現場だからだと思います。恵としてのモチベーションを保ったまま毎日現場に入ることが出来ています。

場面写真

恵に共感する部分が多いということですか?

客観的に自分のキャラクターを見る必要があると思っているから、いつもあまり「役に共感する」ということはないんですが、今回は神木さんと二人のシーンが濃厚で、恵というフィルターを通してですが、自分自身がダイレクトに傷ついたり、悲しみがこみ上げてくることが多いんです。それはやはり神木さんのおかげかなと思います。

ドラマのテーマとして「純愛」と「サスペンス」の要素がありますが、二階堂さんはどちらに重点を置いていますか?

「純愛」ものとして、演じていたいです。サスペンス要素ももちろんあるのですが、その核となる部分は人間と人間の関わり合い。この作品は「純愛」があるからこそ生み出されたサスペンスと言えるかもしれませんね。

場面写真

初共演の神木さんの印象は?

素晴らしい方だなと思います。ここまでお互いに想い合える人がいるんだと思って、感動しました。ワンシーン毎に神木さんが“変身”していってしまい、恵からは遠のいていくのですが、それでも撮影以外では私との繋がりを持っていてくれる素晴らしい方だと感じました。年齢は一つしか変わらないのですが、それを感じさせない大きさがあってスゴイな、と思います。

現場の雰囲気は?

神木さんを筆頭に濃い役者さんが揃っていて、それぞれの方が、現場にいらっしゃることでそれぞれ別の空気に変わる現場だなと思いました。その方々のサポートに助けられています。

場面写真

自身が過去に“変身”したな、と思うことはありましたか?

高校生の時ですかね。それまで同世代の友達がいなかったんですが、学校で友だちができたり仕事でも同世代の方々と一緒に仕事をする機会が増えて、新しい自分の一面が見えたり、更に自分の若さを実感することにめぐり合うことが多かったです。

「東野圭吾 変身」の見どころは?

物語の終盤で、「人間とは」みたいな疑問が生まれてくると思いますが、人と人との関わりから生まれてくるものだと思います。今回は特にそういうことを強く思える現場でした。
ドラマの中で神木さんと私は、とても険悪なシーンもあるんですが、撮影中以外では二人とも仲がいいんだよ、と思いながら見てもらえると嬉しいです。