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春、バーニーズで

| 西島秀俊さん | 寺島しのぶさん | 栗山千明さん | 倍賞美津子さん |

西島秀俊さん

筒井:印刷会社で働く30代の会社員。仕事先で瞳に出会い、結婚。幸せな夫婦生活の中で、別の何かを感じ始め、それがあふれ出た時、ついにある行動に出る。

 
最初に脚本を読んだ時の感想について。
凄く空気感がある脚本だと。これまで市川監督の作品をいくつも見ているし、参加もさせて頂いていますので、脚本に反映されている監督の意図する空気感をうまく掴めたらな、と思いました
市川準監督について。「トニー滝谷」ではナレーションを担当されましたが、実際の演技という意味では、初めてだと思いますが。
やっぱりとてもよく演技を見て下さるんですね。自分が何をやっているのかということをすごく理解してもらっているのを感じます。だから演技してて楽しいんですよ。1シーン1シーンで演出もしっかり入って、それで自分が変わっていくことがわかる、という本当に幸せな現場でした。
ほかの監督との違いは?
空気を大事にしている、ということでしょうか。間はいくらでもとっていいし、1カットを長回しているので、おおげさなことも一切する必要がない。役者が、とてもリラックスして静かな気持ちで集中して現場に入ることができる監督です。
筒井という役柄について
生活していく中で色んなことが起こることを全部やわらかく受け止めている人ですね。
筒井役にすごくあっていると思うんですが? 現場で端から見ていると筒井そのものだと。
自分ではわからないですねー(笑)。基本的に僕は監督の言うとおりに演れたらと思っていますから、筒井に見えるといわれると凄く嬉しいんですけど、もちろん、それは監督のおかげです。
どんな役でも自然に入っていくタイプですか?
僕は割とどんな役でも監督に任せちゃう。いつも自然体でやらせてもらっています。
瞳という女性について
一人の女性としてもう完成されているので、筒井からすると、自分も自然のままでいられる、という存在なんじゃないでしょうか。
寺島しのぶさんについて
共演は初めてなんですけど、演技に対する思いをすごく感じるんですよ。本番に向かう姿勢とか気持ちがとても強い。僕はすっかり引っ張ってもらっていました(笑)。
倍賞美津子さんについて
倍賞さんも初めてなんですけど、普段お会いしてても、演技してても躍動感があって、共演してとても楽しい方ですね。エネルギーを感じます。
田口トモロヲさんについて
昔ちょっとドラマでご一緒したことはあるんですが、個人的にとてもお会いしたかった方。本番以外でもくっついて色々お話をうかがっていたので、ご迷惑をかけたかもしれないですけれど(笑)。
栗山千明さんについて
独特のものがあって一緒にいて楽しいんですよね。撮影の合間に話をしていても、演技の最中でも、何か彼女から不思議な波が返ってくるんです。
ところで、西島秀俊にとっての「楽園」とは?
そうですね… まあ、筒井じゃないですけど、海があって、犬がいて、とかそんな陳腐なイメージかな(笑)。
これまで、すべてを投げ出してどこかに行ってしまいたくなることってありましたか?
普段からそれほど何かを背負い込むことがないんです(笑)。 まあ、時々、休みがあった時は旅行に行ったりしてますけど、そんな時に知らず知らずのうちに自分の中でリセットしてるのかもしれないですね。
では、夫婦ってどんなものだと思いますか?
いい夫婦って、外から見るとわからないけれど、二人の間ではすごく分かりあえていたりとか、深いところで繋がりあったりしてるんじゃないかな。僕にとってはわからない領域なので、それってどんな感じなんだろう、きっといいものなんだろうな、と思ったりもしますね。
最後にメッセージを。
普段生きていて、色んなことに誠実であろうとすればするほど、多くのものを背負い込んだりすることになると思うんです。でもその何か背負い込んだもののおかげで救われたりすることもあるんですよね。きっと、そういうことでとても共感してもらえるドラマになると思います。だから、ぜひ、たくさんの方に観て頂きたいですね。
 

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寺島しのぶさん

瞳:筒井の妻。翻訳の仕事をしながら5歳の息子・文樹を育てている。筒井との日常は大切に思っているが、忙しさもあって、中々筒井の心の揺れに気づかない。

 
最初に脚本を読んだ時の感想について。
何か特別な事件があるわけではなく、なんてことはない日常が描かれている、でも、そのふっと漂っている感覚がとても好きだな、と。ゆっくりとした波の中にいるような時間があって。これを市川準監督が撮るなら私はぜひその世界に入ってみたい、過激ではないこういう役もやらなくては、 ってそう思いました。
瞳という役柄について
彼女が何気なく口にすることが人を傷つけている。筒井に対しても。そういうことって誰にでもあるんですけど、彼女は、それがちょっと人より多いのかな。 さばさばしているし、仕事もできるし、子供を一人で育てていて、男勝りなところもあって、でもそんな強い中にもどこかぽっかりしている時間が彼女の中にある。そんな人ですね。だから、筒井と結婚したからといってすぐに自分が救われたというのはないと思うんですよ。
では、瞳はなぜ筒井と結婚したのか
最初、瞳はそんなに結婚する気はなかったじゃないですか。ただ、まあ、決定的なことがないまま、なんとなくこの人といるといいなあ、と感じたとか、あんまり邪魔じゃなかったというか…(笑) 子供も懐いているし、まあ、いいかって。自分にとって都合のいい男と付き合うと、女の人はのさばりますね(笑)。なんでもやってくれると全面的に甘えたくなっちゃうし。邪魔じゃない男って忘れちゃう。だから瞳も普段通り時間が流れていく中でちょっと筒井のことを忘れちゃっていたっていうか。
市川準監督について
今回初めてだったんですけど、物語が淡々と進んでいく中で、淡々とした演出で修正される方。とても画がきれいだなあ、って思いました。CFや他の作品を拝見しても、監督独特の日常なのか、非日常なのか、こう、ちょっと揺れている感覚がすごく好きだったんですけど、この作品では本当にその特徴が良く出ていると思います。
西島秀俊さんについて
自然なのか不自然なのかわからない。だから面白いなあ、って。興味がある役者さんですね。今、この人、腹の中で何考えてるんだろうって知りたくなるような。
倍賞美津子さんについて
以前から、本当に一度ご一緒したくて、したくて。私の中に倍賞さんという人はこういう人だろうっていう青写真があったんですけど、その通りの方でした。かっこいいし、凄く存在感がある。またどっかでぜひご一緒したいですね。
ところで、寺島しのぶにとっての「楽園」とは?
四六時中、自分が幸せだなあって思える環境ならそれが楽園ですね。身近にはないですけど。まあ、どんなところにいても、今、楽しいなあ、って思っているのがいいんじゃないでしょうか。
すべてを投げ出してどこかに行ってしまいたくなった時、どうしますか?
結構逃亡します。海外とか。最近は勝手に行くと怒られるようになったので(笑)、ちゃんと周囲に言ってからですけど。一回、一回のブレイクが欲しいんですよね。一つの仕事が終わると。
では、夫婦ってどんなものだと思いますか?
なんでもいいと思う。夫婦でなくても男女のお互いの空気感って端からみたらわからないもの。だからこういう夫婦がいいんだって、あんまりないですね。本当に色んなパターンがあっていいと思うし。二人の間でどんな形であれ今の状態に納得していれば、もうそれでいいんじゃないかな。
最後に視聴者へのメッセージを。
実は、最近のドラマWのラインナップを見ていて、凄く出たくてしょうがなかったんです。テレビドラマなんですけど、映画をみている感覚で観られる。実際、映画に近い形で撮っているので、私は今回の現場がとても居心地が良かった。だから、いい作品になっていると思います。あとはやはり、空気感を観てほしいですね。画もとてもきれいだし、こういう空気の中でこの作品があるっていうことは本当に意味があることだと思うんです。今回は、出演できて本当に嬉しかったです。
 

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栗山千明さん

紗江: 瞳の妹。売れない画家。感受性の強い彼女は、瞳より早く筒井の心の揺れに気づき、「人生における楽園とは何か」を問いかける。

 
「春、バーニーズで」の脚本を初めて読んだ時の感想はいかがでしたか?
心に残るキーワードがたくさんあって、それが幻想的なものだったりするので、これが本当に映像になったらどういうふうになるのかな、という期待を凄く感じました。
紗江という役柄については?
とても感性が豊かな女の子。イマジネーションに溢れていて、ひとつひとつの言葉や人の内面に敏感。いつも外にレーダーを向けていて色んなものを吸収しようとしている。脚本を最初に読んだ時よりも、実際に演じているとよりそれを強く感じるようになりました。
紗江をご自身と比べるとどうですか? 普段から、感性豊かでミステリアス、神秘的なイメージをもたれることが多いのではないかと思うのですが。
よく、そう言って頂けるんですが、自分は小さいころからあまり変わっていないだけなんですね。成長していないんじゃないかと(笑)… もっと紗江のようにイマジネーションを豊かにして自分を高めることを考えていかなくては、と思います。
主人公・筒井という男性については、どのように捉えましたか?
紗江が興味を持って内面を掘り下げていきたくなるのがすごくわかる人物。まわりにそういう人ってあまりいないかも。一見すごく普通なんだけど、どこかに他の人にはない魅力を感じさせますね。
市川準監督について
すごく的確に優しく指示をしてもらってます。自分でもなるほどって、納得できる指導をして下さる監督。演じていて気持ちよかったですね。監督から「今のいい感じだったよ」と言われるとすごく嬉しかったです。
ワンシーンが長く、かなりセリフを覚えなくてはならなかったと思いますが
セリフの長いのは苦にならないですね。これまでの映画ではあまりセリフが多い役がなかったので、長回しの緊張感とかもいいな、と。また、監督の意図する独特の間が素敵だなと思いました。
西島秀俊さんについて
西島秀俊さんはいいお兄さん、という感じ。ちょっと話すとちゃんと突っ込んでくれたりして優しい人でした。他のみなさんも現場に凄くいい空気を作っていらっしゃって、自分も自然に入れたかな。
ところで、栗山千明にとっての「楽園」とは?
風景とかというよりは、世の中から恐怖とか孤独とか貧しさとかが、ちょっとでも少なくれば、それが「楽園」なのかな、と。あまりなさすぎても有難味がわからなくなるかもしれませんが、今すごく嫌なことが多い世の中なので、それが本当にちょっと少なくなる、そういうことなんじゃないかな、って思います。
これまで、すべてを投げ出してどこかに行ってしまいたくなることってありましたか?
あまりないんですが、誰も自分を知らない国とかにいって新たな人生を違う形で生きてみたいと思った時はありましたね。
そんな時はどうしますか?
私は部屋に篭りますね。そして、考え込んだりするというよりは、自分の好きなことに没頭します。少ししたらすっきりするんです。
では、夫婦ってどんなものだと思いますか?
難しいですね。まあ、すべてを許しあったり、信じあったり、というのが一番難しいことだと思うんですが、それができたら素敵な夫婦になれるんじゃないかと思います。
最後にこのドラマの見所をお願いいたします
長回しをしているカットが非常に多いのですが、それが、すごくリアリティのある間、空気感を生み出していると思います。観ている方にもそれを感じ取ってもらえるととてもいいのではないでしょうか。
 

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倍賞美津子さん

正子:瞳の母。子持ちの瞳と結婚してくれた筒井に対し、どこか申し訳なさを感じている。

 
最初に、脚本を読んだ時の感想について。
正直、最初に読んだ時はあんまりよくわからなかった(笑)。撮っていくうちに分かるのかな、って。市川監督のことだから、撮影の中で何か作っていくんだろうな、っていうことはもちろんわかるんですけど。
市川監督とは久しぶりですよね?
市川監督とは久しぶりですよね? 監督のお仕事は『東京夜曲』以来だから、もう8年か9年振りなんですよね。でも、監督は昔から、さあ本番っていう時に、急にセリフ変えたりするのよ。始めは、「はい! 」、なんて聞いてたんだけど、この前、「嫌です! もう変えないでください!」って言っちゃって(笑)。
では市川監督のいいところは?
一つの作品が繋がって一本出来上がってくると、ああ、あれはこういう間合いで、こういう思いだったんだってわかるんですよね。撮影している時にはわからないけれども。だから、きっと編集のマジシャンのようなところがあるんじゃないですか。
正子という役柄について
すごく難しい。ドラマを見てから判断して下さい。
西島秀俊さん、寺島しのぶさんについて
西島秀俊さんは、すごくふわっと入ってくる人。ナチュラル。素直に役に入ってくる。「ぐぐっ」て、力を入れてくるんじゃなくて。 寺島さんは、本当に役者という仕事が大好き、ということが感じられる人。
今、どっちかというと、「スタート!」っていうと、「すうっと」息を吸っちゃうタイプの人が多いんですけど、お二人とも今珍しい、「ふっと吐いてくるタイプ」なの。 それは凄くいいことなんじゃないんですか。お二人とも本当に素敵な俳優さんだと思いますよ。。
ところで、倍賞美津子にとっての「楽園」とは?
あったかい風。なまぬるい風。適度な湿度があって…
これまで、すべてを投げ出してどこかに行ってしまいたくなることってありましたか?
あります。いっぱいある。しょっちゅう。
そんな時はどうしますか?
家でじっとしてる。衝動がおさまるまで。動いて違う場所に行けばいいのかもしれないけれど、家でじっとしてますね。早く立ち直る時もあるし、一日二日かかることもあります。
最後にこのドラマの見所をお願いいたします
見所は全部ですね。とにかく、全部を観てもらわないと。最後までチャンネル変えないでって。最後にはもっといいシーンがでてくるかもしれないから、さらに面白くなるかもしれないから、チャンネルは変えないで、っていう感じね。
 

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春、バーニーズでドラマW