#12 運命の投票日 A Trismus Story

いよいよ町議選の投票日がやってくる。この日は人気レポーターのジーナが図書館に導入された選挙システムの取材に訪れるなど、街は賑わいを見せる。実はジーナはしばらく前から顎の痛みで悩んでいた。ジェレマイアとディヴィヤが診察したところ特に問題は見られない。だが彼女の状態は少しずつ悪化する。
間もなくジーナは撮影の途中で呼吸が苦しくなり、顔の半分が青く変色する。このときジェレマイアが投票所の近くを通り、彼女の様子からレミエール症候群であることを突き止める。こうしてジーナはハンプトンズ記念病院に搬送される。
一方、エヴァンはブライズと一緒にジーナの取材を受ける。このとき彼はブライズとの激しい舌戦で冷静さを失い、テレビの前で彼女の私生活をこき下ろす。
これでエヴァンの好感度は落ち、さらなる事態が追い打ちをかける。エヴァンとペイジの結婚が法律上無効であると、ブライズ陣営が暴いたのだ。その結果、補欠選挙では対立候補であるエドウィナ・ボウマンの勝利が発表される。だがこれは誤りだった。新しい選挙システムによる投票が集計から漏れていたことが判明し、再集計の結果エヴァンが逆転勝利を収める。
エヴァンの勝利が明らかとなった日、彼とペイジは婚姻届の担当者が産休に入っていることを知る。このため二人の婚姻手続きは延期となり、エヴァンは町議として仕事に出かける。そんな彼を、ペイジは複雑な面持ちで見送る。
その頃ハンクはシェルビーから薬物検査で陽性反応が出た件について追求を受ける。その場にはシンフォニーの弁護士が同席しており、ハンクには不利な状況となる。そんな中、彼には嬉しいニュースが飛び込む。ドンが昏睡状態から目覚めたのだ。また情緒不安定だったモリーには閉塞性水頭症が見つかり、彼女は適切な処置を受けて回復する。

●今回のゲスト

人気レポーターのジーナ役はローラ・ベル・バンディ。最新のTVシリーズ“To Appomattox”のほか、「ママと恋に落ちるまで」「ハート・オブ・ディクシー ドクターハートの診療日記」「コールドケース」「ヴェロニカ・マーズ」など多数の作品に出演しています。

●ジュビダーム

好奇心旺盛で人気のジーナ。彼女は口が開かなくなり、ディヴィヤの診察を受けることになりました。
このときプチ整形に関する取材が話題になり、ジーナは「ジュビダームは入れていない」と答えます。
調べたところジュビダームは、プチ整形に使われている素材のようです。真皮層に注入してシワを改善するのだとか。

●クルエラ・デ・ビル

前半ブライズと取材に応じたエヴァンは、彼女の挑発に乗り「あんたは犬を飼っていないクルエラ・デ・ビルだ」と叫びます。
クルエラ・デ・ビルは「101匹ワンちゃん」に登場する悪役の女性キャラクター。毛髪の色が白と黒に分かれているのが特徴です。
実写映画「101」ではグレン・クローズが演じています。

※クルエラ・デ・ビルには「クルエラ・デ・ヴィル」「クルエラ・デビル」「クルエラ・ド・ヴィル」など複数の表記があります。

●ドクターショッピング

前半、ハンクはシェルビーから処方薬の件で質問を受けます。このとき彼は「ドクターショッピングとは違う」と反論します。
ドクターショッピング（Doctor shopping）とは、医療機関を次々と変えたり複数の医療機関へ同時にかかることです。

●撮影こぼれ話

今回もハンプトンズらしい華やかなシーンが数多く登場しました。
インターネットで見つけた情報を中心に、撮影こぼれ話をお届けします。

【ジーナの水陸両用車】
冒頭、ジーナは海辺で格好よく水陸両用車に乗っています。実はこのシーン「空飛ぶ車」を使う予定だったとか……。
「空飛ぶ車（飛行車）」を検索してみたところいくつもヒットしました。実在するんですね！

【選挙カーのエヴァン】
中盤、エヴァンが選挙カーで「最後のお願い」に回るシーン。実は、悪天候で何度も撮影が延期になったそうですよ〜。結局、最終話の撮影と同時並行で行われたようです。

【投票所】
投票所のシーンが撮影された消防署は"Oyster Bay Fire Station"。背後に映っているのは、本物の消防士だと言うことです。

●印象的な音楽

「前回までは」のあらすじ紹介のあと流れる曲は、Simon Kelly & The Lonely Wivesの“Eye of the Storm”。
エヴァンが選挙カーで「最後のお願い」をするシーンはFitz & The Tantrumsの“The Walker”です。