映画

必殺仕掛人・春雪仕掛針

法に代わって悪党どもを闇へと葬る“必殺仕掛人”の活躍を鮮烈なタッチで描写。池波正太郎の人気小説を映画化し、シリーズ中屈指の好編となった痛快時代劇の第３弾。

1970年代初頭に大いに人気を博したTV時代劇の劇場版第3作。前作同様、緒形拳が梅安、林与一が小杉十五郎、山村聰が音羽屋と、TV版のレギュラー陣が顔をそろえた上に、今回は岩下志麻が悪女役で新たに登場。かつて梅安に捨てられたことをきっかけに悪の道へと転落していったヒロインに扮して、冷酷非情な振る舞いの中にも女の悲哀をにじませた好演を披露。梅安との宿命の対決シーンは屈指の名場面となった。前2作の渡邊祐介に代わって監督を務めたのは、後に「必殺！」を監督する貞永方久。