映画

トリコロール／白の愛

１９８０～９０年代に活躍した人気監督Ｋ・キェシロフスキが、フランス国旗を構成する３つの色、青＝自由、白＝平等、赤＝博愛をテーマにした、ユニークな３部作の第２作。

キェシロフスキ監督がフランスの三色旗を構成する3つの色、青、白、赤をテーマにした「トリコロール」3部作の第2作。後に米国の“ビフォア”シリーズでも活躍するフランスのJ・デルピーをヒロイン役に起用し、小悪魔的な魅力を存分に発揮。また、そんな彼女が演じる妻から一方的に離婚話を突き付けられ、おかしくも涙ぐましい珍騒動を繰り広げるふがいない夫を、ポーランドの実力個性派Z・ザマホフスキが絶妙に好演。キェシロフスキの諸作の中では珍しくコミカルで軽妙なタッチが際立つ、愛すべき1作となった。