映画

オペラ座 血の喝采 完全版

「サスペリア」などで知られるイタリアンホラーの鬼才、Ｄ・アルジェント監督ならではの華麗なる戦慄編。あるオペラ公演でヒロインの代役になった美女の周囲で殺人が続く。

「サスペリアPART2」と続く「サスペリア」（2本に関係はないが日本ではこういう邦題に）、「フェノミナ」などにより日本でもイタリアンホラーの鬼才という評価や人気が定着したアルジェント監督。本作では独自のビジュアルやサウンドの感覚をより先鋭化させつつ、エロ・グロがふんだんでもそこに美学を共存させる剛腕を発揮。自身がヒロインに対してサディストであると同時にマゾヒストでもあるという、監督自身の自己言及も興味深い。日本初公開版に無かった各場面を追加した、計12分長い“完全版”を放送。